内容説明
ロシアの知の魔術。アリストテレス、ベーコンを凌駕する驚異の知の体系。20世紀神秘哲学最高の古典の完訳。カント哲学のまったく新たな解釈を含み、神秘主義と数学の融合を計った、ウスペンスキーの代表作。世界の神秘を解き明かす鍵がここにある。第三ミレニアム必携の書。
目次
我々は何を知っているのか
空間感覚の進化と四次元
三次元と四次元のアナロジー
時間とは何か、運動とは何か
時間体としての四次元体
二次元世界
次元の問題と数学
感覚、表象、概念
動物の心理学
時間の空間化〔ほか〕
著者等紹介
高橋弘泰[タカハシヒロヤス]
1970年生まれ。東京大学法学部卒。20歳より神智学、グルジェフ/ウスペンスキー、クリシュナムルティなどを学び、現在サラリーマン生活のかたわら秘教思想に関する書籍翻訳などを行っている。自身のホームページでウスペンスキーの思想・生涯を紹介している
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感想・レビュー
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無能なガラス屋
5
「進化に向かって苦闘しない者、進化の可能性に気づかず、それを促進しない者は、進化することはない。そして、進化しない個人はそのまま静止した状態に留まるのではなく、下向きに堕落する(すなわち、全体の進化に敵対する特定の要素が彼の中でそれ自身の進化を開始する)。」2023/11/05
kudotogo
5
難しい本なのだけど読めてしまった。この本を読むとなぜか物理を勉強したくなる。物理の実用的な面ではなくて、実在とはなんだろうか、といった哲学的な問に、物理学がどういう眺望を与えているかという意味で。2016/02/09