内容説明
本書は、仙台四郎を社会現象として捉え、取材をもとに、四郎の生い立ち、時代背景、仙台四郎伝説の由来などを、ユニークにレポートしていきます。
目次
実在した福の神『仙台四郎』
商売繁盛『仙台四郎』
仙台四郎ブーム再び
『仙台四郎』の御利益
仙台の福の神 仙台四郎
写真の系譜
肖像画の系譜
いろんなパターンのある仙台四郎
その亜流について
ゆかりの地に30階建てのビルがたつ
その異説
その奉りかた
その伝えられかた
仙台四郎はバブルの時代にどんどんとりはらわれていった〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
後藤良平
2
本には苗字が出てこないが、生年を考えると生まれた頃には無かったかも知れない。四郎のような知的障害があった子を、シロバカと呼びながらも当時の周りの人たちは大事にしたという。そういう元々仙台が持っていた暖かさが、微笑ましく感じる。多様性とかいう割に、現代の方がはるかに差別的になってしまった。商売に利用されたりしたことも含め、筆者もそれを嘆いている。ゼネコン汚職の関係とは言え、仙台がゼネコンに食い物にされたとか、ゼネコンに切り売りしたという記述が出てくるが、かなり偏見が入っているのでは。年間No.11榴岡図書館2021/01/18