宮沢賢治・憤怒とダンディズム―『土神ときつね』をめぐって

宮沢賢治・憤怒とダンディズム―『土神ときつね』をめぐって

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  • サイズ A5判/ページ数 127p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784795212251
  • NDC分類 913.8
  • Cコード C0095

内容説明

『土神ときつね』の謎。賢治童話に秘められた面白さ、凄さ、悲しさ、虚しさ、そして怒りを『土神ときつね』を徹底的に読み込むことによって浮き彫りにする。

目次

嫉妬と憤怒―神としての絶対性のゆらぎ
恋と嫉妬
嫉妬からの見せかけの解放と殺害
嫉妬と憎悪の構造
狐の空虚と恋の破綻
虚妄な恋愛関係
隠されたオイディプス的野望
零落の神・土神
土神の上機嫌
樺の木の夢想性の罪〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

boya

1
異端の清水本により、賢治童話の読解は深まる。土神と樺の木の本来的な結び付き(土と木)については、予見していたが、問題は登場人物たちの(違和感ある)性格である。著者は『貝の火』や『よだかの星』と比較して論じている。他のテキストを援用しテキストにこだわるのが清水流ではあるが、土神の不十分な神格の原因は何なのか、もっと掘り下げてほしかった。分析は深いが、論点にこだわりが過ぎる。よって、清水節は全開といえるわけで、個人的に満足である。2025/05/25

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