内容説明
阪神大震災後、「生」と「死」をみつめた惑いの青春のさなかで、文学との出会いがあった。本書は詩へと昇華していく自分の言葉が矢となって、イナズマのように春の闇夜を駆け抜けたとき、自身と他者を新しい生命空間に再生させる道を見いだした著者の、18歳の愛と蘇生のメモリアル詩集である。宇宙が人間の想像力を覚醒めさせることを自覚した著者は、究極において、宇宙と人間を融合させる愛をうたう詩人へと成長していった。
目次
真新しい紙にだけ
春の嵐に抱かれて
星の覚醒め
マハラジャ・イン・神戸
電話の向こうの花と海
五月の空の下で
水辺の手紙
星空と予感
謎が解けるまで