出版社内容情報
理性の力がひろげる〈利他の輪〉
倫理とはなにか? 謎を解く鍵はダーウィン進化論にある。家族や友人への思いやりは、やがて見知らぬ他人へ、さらに動物へと向かう──利他性が生物学的な起源を超えて普遍的な倫理へと拡張していくプロセスを鮮やかに描きだす現代倫理学の基本文献。日々の選択から地球規模の課題にいたるまで、よりよい世界を願うすべての人に。
内容説明
倫理とはなにか?謎を解く鍵はダーウィン進化論にある。家族や友人への思いやりは、やがて見知らぬ他人へ、さらに動物へと向かう―利他性が生物学的な起源を超えて普遍的な倫理へと拡張していくプロセスを鮮やかに描きだす進化倫理学の古典的名著。初版刊行後30年間の研究成果を踏まえた後記を付した決定版。進化論と道徳哲学を組み合わせたシンガーの議論は、私たちがこれまで当然のように受け入れてきた価値観や倫理観を根底から揺さぶり、自分の生き方や社会のあり方を考え直すきっかけを与えてくれる。身近な日々の選択から社会全体の制度づくり、そして地球規模の課題にいたるまで、よりよい世界を願うすべての人に。
目次
第一章 利他性の起源
第二章 倫理の生物学的基盤
第三章 進化から倫理へ?
第四章 理性
第五章 理性と遺伝子
第六章 倫理の新しい理解
著者等紹介
シンガー,ピーター[シンガー,ピーター] [Singer,Peter]
1946年生まれ。オーストラリア出身の哲学者。プリンストン大学名誉教授。専門は応用倫理学。動物の解放や極度の貧困状態にある人々への支援を提唱する代表的な論者の一人。『ザ・ニューヨーカー』誌によって「最も影響力のある現代の哲学者」と呼ばれ、『タイム』誌では「世界の最も影響力のある100人」の一人に選ばれた
矢島壮平[ヤジマソウヘイ]
1978年、神奈川県生まれ。中央大学国際情報学部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科研究員、中央大学法学部兼任講師、慶應義塾大学文学部非常勤講師などを経て2019年より現職。専門は哲学・倫理学。研究課題は、倫理・道徳とは何かを生物学的進化の観点から明らかにすること(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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