出版社内容情報
島原半島からの密航。米軍基地の脇で、そして現代の夜の新宿で。彼女たちは何を思い、どう生きて来たのか。「からゆきさん」「パンパン」ー 娼婦、売春。最後の証言者たちの声を追い、120年にわたるその真実の姿と命に迫る。共感を呼ぶまったく新しい女性史の誕生。
内容説明
「からゆきさん」、吉原遊廓、米軍基地の「パンパン」。横浜のメリーさん、立川デリヘル殺人事件。新宿区大久保公園。気鋭の新聞記者が、一二〇年にわたる娼婦、売春の真実の姿に迫る。歴史的な概要を知るのに最適であるとともに、これまでの女性史とは一線を画する一冊。
目次
第1章 からゆきさんの声(「声」との出合い;「からゆきさん」 ほか)
第2章 「パンパン」と呼ばれて(街頭に立った女性たち;「性の防波堤」 ほか)
第3章 娼婦はどう見られてきたか(容姿で選ばれる「商品」へ;遊女への蔑視 ほか)
吉原脱出(現在の吉原;吉原を脱出 ほか)
第4章 分断を越えるために(「風俗業をやっている人間はいなくていい」;立川デリヘル殺人事件 ほか)
著者等紹介
牧野宏美[マキノヒロミ]
毎日新聞記者。2001年入社、広島支局、社会部などを経て現在はデジタル編集本部デジタル報道部長。原爆被爆者の方たちから証言を聞き取るなど太平洋戦争に関する取材や、事件や裁判を担当した。2019年より「毎日新聞デジタル」で就職氷河期世代のルポルタージュやSNSによる中傷被害について考える連載に関わった。2022年からはジェンダー格差や、生きづらさを抱えた女性に焦点を当てたウェブコラムを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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うにだ
Shigeo Torii
千慧