倫理的なサイコパス―ある精神科医の思索

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倫理的なサイコパス―ある精神科医の思索

  • 尾久 守侑【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794974242
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

いつだって条件はそろわないし、予想通りにいかない
それでも診療は進んでいく―――――

精神科医として約10年、つねに頭をフル稼働させて格闘する日々を送る著者。
「予期せぬこと、焦ること、絶体絶命のピンチになること」であふれている現場で、
著者は隠しきれない生身の自分を抱えながら試行錯誤する。
「切り捨ててしまったかもしれない部分をもう一度検討し直せる
〝倫理的なサイコパス〟に私はなりたい――」
H氏賞受賞の詩人としても活躍する医師による、
ユーモラスで大まじめな臨床エッセイ。

「ある程度までは、”医療”っぽくやることが可能だ。例えば薬を出したり、検査をしたりすれば、それらが私と患者さんを仲介してくれるし、“医者”役をやっていれば済むことも少なくない。しかし、どうしてもある場面では役ではなく“個”として患者さんに接さないといけない。応答を求められたときに思わず反応するのは、医者としての役割ではなく“個”だからだ」
(本文より)

頭木弘樹さん、推薦!
「待合室の3時間待ちが、この本のおかげで一瞬だった。
冒頭からひきこまれ、気がつけば尾久ワールド!
医者と患者のあいだには深くて暗い溝があるが、
そこに笑いの土のうを投げ込んでくれている」

【目次より】

◆第1章 倫理的なサイコパス
倫理的なサイコパス / 犠牲者の臨床 / ヨコヤとの戦い / ドロップアウト / 傷つき傷つけながら生きるのさ / 病気を診ずして病人を診よ / 守護霊論 / 七瀬ふたたび / いいひと。 / 思春期とSNSと私

◆第2章 破れ身の臨床
破れ身 / ほとんどが無名 / 歯が命 / 多重関係 / 二刀流幻視 / 兄役 / 先生のツイートみてます / ルーティン / 美容外科医に学ぶ / 「ありのままの姿」役

◆第3章 知らんがな、社会問題
社会問題って何 / メンタルかかりつけ医をつくる / MBTI / 「場」がなくなる / 身体に合わせる / 強制医療の悩み / 精神科医の書く一般書について / 道中不適応 / サプライズ / サイレントマジョリティー / 高いいね血症

内容説明

精神科医として約10年、つねに頭をフル稼働させて格闘する日々を送る著者。「予期せぬこと、焦ること、絶体絶命のピンチになること」であふれている現場で、著者は隠しきれない生身の自分を抱えながら試行錯誤する。「切り捨ててしまったかもしれない部分をもう一度検討し直せる“倫理的なサイコパス”に私はなりたい―」H氏賞受賞の詩人としても活躍する医師による、ユーモラスで大まじめな臨床エッセイ。

目次

第1章 倫理的なサイコパス(倫理的なサイコパス;犠牲者の臨床;ヨコヤとの戦い ほか)
第2章 破れ身の臨床(破れ身;ほとんどが無名;歯が命 ほか)
第3章 知らんがな、社会問題(社会問題って何;メンタルかかりつけ医をつくる;MBTI ほか)

著者等紹介

尾久守侑[オギュウカミユ]
精神科医、詩人。1989年東京都生まれ。慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室助教。横浜市立大学医学部卒業後、下総精神医療センターなどでの勤務を経て現職。博士(医学)。詩集に『国境とJK』『悪意Q47』(ともに思潮社)などがあり、第9回エルスール財団新人賞受賞。『Uncovered Therapy』(思潮社)で第74回H氏賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ネギっ子gen

54
【精神科医になりたいと思って精神科医になった、はずであった……】詩人としても活躍する精神科医が、精神科医療上のことをテーマしたエッセイ集。<しかし、こんな仕事だとは正直思っていなかったところはある。現場は怖い。大袈裟な言い方かもしれないが、傷ついた人がやってきて、その人に何らかの施しを身一つでしなければならない。毎回どんな人かもわからずに初診が始まる。知識や経験の蓄積で理解できる傷つきもあるが、人それぞれなので最後の枝分かれを間違えて傷つけてしまうこともある。時にはこちらの存在が危機に立たされる>と――⇒2025/02/03

クリママ

40
精神科医で詩人でもある著者の精神科医の日常や雑感を綴ったエッセイ集。トリアージやたくさんの患者さんの話を聞くとき、サイコパス的に考えることができれば医師の精神を健康に保てるのではないか、というところだけサイコパスが出てくが、サイコパスについて書かれたものではない。断定的ではなく、行きつ戻りつする思索。30代のイケメン(ググった)医師に親近感を持て、嬉しいような安心するような。1編が6ページ前後なのも、浅すぎず深すぎずちょうどよく、ツチヤ先生やほむほむほどほどの破壊力はないが、程よいユーモアも読み心地よい。2025/04/19

たっきー

10
精神科医で詩人でもある著者によるエッセイ。精神科医として患者との関係性など臨床場面について触れるものは、患者が読んだとしても自身のことが描かれていると感じないような配慮をされたうえで書かれているとは思うが、もうちょっと突っ込んで書かれたものを読んでみたいなと感じた。他の作品も読んでみたい。2024/11/30

Asakura Arata

7
私が研修医だった時の指導医と同じ苗字の作者のエッセイ。文中、著者は一人称を苗字で表すので、それを目にするだけでドキドキした。指導医は優しく尊敬する先生で、もちろん怖くもなく、たまに同窓会などで会うと気さくに話してくれる方なのに。しかし、著者の身が破れてしまう164ページ以降は、なんだか自分の娘たちを重ね合わせながら読んでしまった。途中でこれだけ読み方が変わる本も珍しい。2024/09/04

aoi

6
著者の本を初めて読むが常に人からどう見られてるかを気にしてるような文章で背中がムズムズした。自分を「ずっと思春期」と形容する一方で「オジサンだ」と繰り返し話すのも言い訳めいててゾワゾワした。 凄くSNS見てるんだろうなぁ〜って感じの内容と語り口。 著者の個人的な部分には興味がなくて、精神科医としての見方やものの捉え方はオモロいと感じた。 精神科医のエッセイ本ってちょこちょこ読んでしまうけど、結局"精神科医の視点"が気になってるだけで個人の我を強く出されると「別にファンちゃうねんけど……」となる。2025/01/03

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