みんなの宗教2世問題

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みんなの宗教2世問題

  • 横道 誠【編】
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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794973535
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

私たち2世の声を聞いてください!
虐待、金銭的搾取、家庭崩壊、性暴力、PTSD…。過酷な境遇を生きのびた当事者たちの証言と、識者たちの考察で、2世問題の解決に挑む。

安倍晋三銃撃事件で浮上した「宗教2世問題」。当事者たちの苦しみをどう伝え、どう救済するか? さまざまな2世当事者たちの証言、学術、ジャーナリズム、精神医療などの専門家による論考、海外の研究状況紹介、日本の創作物における宗教2世の描かれ方の総覧などから、2世問題の深層にせまり支援のあり方について考える一冊。「宗教2世問題」を一時の消費で終わらせないために。

〈宗教2世とは何か。本書では「宗教2世問題」を親が特定の宗教を信奉しており、その宗教儀式や宗教活動の影響によって、子どもの養育、発育、発達、成長に著しい障害が発生する問題と定義したい。(…)「宗教2世」は必ずしも「カルト」として非難される宗教団体の2世ばかりではない。一般的にカルト宗教と見なされない新宗教や、場合によっては伝統宗教の内部でも、「2世問題」は存在する。〉(「はじめに」より)

【目次】
■1章 当事者たちのさまざまな声
被害者をもう出さないために反セクト法を 小川さゆり
スクールカウンセラーとして、いまは2世たちの苦しみに寄りそいたい マリコ
マインドコントロールは残っていて、いまでも人が怖い もふもふうさぎ
「正統派」と呼ばれるところでも、カルト化することは普通にある あやめ
家族を大事にするための組織が、家族を犠牲にしている サキ
教義や信仰心を利用した性暴力にも焦点があたってほしい 朱莉
宗教2世とマルチ商法2世の類似する苦悩 ライオ
安住の地で暗部を見ても、外の世界の生き方がわからなかった 大沢
信仰優先で家族が崩壊するのは、オウムも他のカルトも同じ 中山尚
たまたま人を殺さなかった、とある宗教2世の話 紫藤春香

■2章 宗教2世・海外での最新研究状況 横道誠
──宗教的虐待、毒宗教、健全な宗教団体、宗教的トラウマ症候群、宗教的児童マルトリートメント

■3章 識者たちによる宗教2世論
宗教2世問題の歴史的宗教文化的展望 島薗進
宗教2世とカウンセラーの責任 信田さよ子
宗教・社会・家族のダイナミズム 釈徹宗
普遍的問題としての宗教2世問題 中田考
目の前で苦しむ他者に耳を傾ける 沼田和也
社会全体で2世の生きづらさを軽減する努力を 江川紹子

■4章 精神医療/カルト問題報道の観点から
信仰の自由はR20にしたほうが良い? 斎藤環×横道誠
宗教2世問題をコンテンツ消費で終わらせないために 鈴木エイトインタビュー

■5章 宗教2世はいかに描かれてきたか 横道誠
──関連する日本の創作物について思うこと

■6章 改めて宗教2世問題を展望する 横道誠

内容説明

安倍晋三銃撃事件で浮上した「宗教2世問題」。当事者たちの苦しみをどう伝え、どう救済するか?統一教会、エホバの証人、オウム真理教など当事者たちの証言、さらに学術、ジャーナリズム、精神医療、カウンセリングなど各分野の専門家による論考、海外の研究状況紹介、日本の創作物における宗教2世の描かれ方の総覧などから、2世問題の深層にせまり、支援のあり方について考える一冊。「宗教2世問題」を一時の消費で終わらせないために。

目次

1章 当事者たちのさまざまな声
2章 宗教2世・海外での最新研究状況―宗教的虐待、毒宗教、健全な宗教団体、宗教的トラウマ症候群、宗教的児童マルトリートメント
3章 識者たちによる宗教2世論
4章 精神医療/カルト問題報道の観点から
5章 宗教2世はいかに描かれてきたか―関連する日本の創作物について思うこと
6章 改めて宗教2世問題を展望する

著者等紹介

横道誠[ヨコミチマコト]
京都府立大学文学部准教授。1979年生まれ。大阪市出身。文学博士(京都大学)。専門は文学・当事者研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ネギっ子gen

65
【「宗教2世問題」とは何か ~ 親が特定の宗教を信奉しており、その宗教儀式や宗教活動の影響によって、子どもの養育、発育、発達、成長に著しい障害が発生する問題と定義したい】推薦! 過酷な境遇を生き延びた当事者たちの証言、専門家による論考、海外の研究状況紹介などから、この問題の深層に迫った書。編者は、<「宗教2世」は必ずしも「カルト」として非難される宗教団体の2世ばかりではない。一般的にカルト宗教と見なされない新宗教や、場合によっては伝統宗教の内部でも、「2世問題」は存在する>と。『証し』と対になる読書に。⇒2023/03/12

スノーマン

19
山上被告が起こした事件によって、炙り出された宗教と政治、宗教二世。この本も、それがなければ世に出なかった本なのかもしれない。自分や家族の幸せを願い信仰を持つことは悪いことではないのに、のめり込む事により、どんどん負の回転数が上がりもう誰にも止められないことが怖い。私だって生まれた家は臨済宗で自分で選んだわけではないし、結構謎のルール盛りだくさんだと思うけど、押し付けや布教せよと言われたこともなし、行事を守らないからのムチで叩くこともなし。その普通のことが、奇跡のような気がしてくる。2023/03/22

CCC

14
経験の重なりが大きいので編者の話はよく伝わった。細かいところまで拾える。映像作品でムチが無視されてる問題は共感もしたが笑った。話に取り込みづらい問題の単純さや、その日常性への無理解辺りが原因な気がします。編者の当事者批評のスタンスにはすっとするものもあった。自分にはこの問題は何を言ってもポジショントークになってしまうという無力感があるが、それがわずかに晴れた。全体としては複数人の当事者と専門家(微妙な人もいるが)に問題を語らせている。各自同じ方向を見ているようで言葉や問題意識にズレがあるのが面白かった。2023/05/07

C-biscuit

11
山上被告が最悪の形で問題提起した宗教2世問題についての本である。これまでにも似たような事件は繰り返されているが、結局統一教会に特別な配慮をしていた政府の問題があるのかと感じる。この本では、今回の事件を分水嶺として、現状の宗教2世問題をまとめた本であり、2世の体験談や識者による2世問題など幅広く掲載されている。宗教を扱った有名な小説や映画なども紹介されている。個人的にもビートたけし原作の「教祖誕生」はお薦めである。人の人生を台無しにする宗教とは何の意味もなく、また、新宗教は経済的原理で動いているのである。2023/03/12

シオン

10
安倍晋三銃撃事件後に刊行された「宗教2世」について語られている本。カルトと呼ばれる宗教以外の宗教やマルチ商法に傾倒している親を持つ「2世」のインタビューもあり、うまく言葉に出来ないが「2世」という問題の奥、闇の深さを感じた。信仰の自由…成人してから子供に選択権を与えて欲しい…子供は親を選べない。信仰を押し付けられた子供は辛すぎる。2023/06/09

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