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  • サイズ 46判/ページ数 408p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794973511
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

舞台は1970年代終わり頃のコンゴの大都市ポワント=ノワ ール。主人公はアルチュール・ ランボーの『地獄の季節』を愛読し、ブラッサンスを愛聴する少年ミシェル、12歳。ガールフレンドは愛くるしい同級生のカロリヌ。父親はフランス人所有のホテルで働き、白人客が残した本を家に持ち帰ってくる。母親はもう一人子供をほしがっていて、「お腹を開く鍵」はミシェルがもっていると呪術師が告げる。飛行機が頭上を横切り、ミシェルと年上の友人ルネスは着陸する国を夢見ている。自国はマルクス? レーニン主義一党独裁体制。ラジオからはテヘランアメリカ大使館人質事件、イラン皇帝シャーの死などのニュースが流れる。少年ミシェルの周りにおこる数々の波瀾、ユーモラスな出来事、不思議な経験を作家アラン・ マバンクは淡々と暖かい眼差しで描いていく。幼年・青春の思い出を下敷きにした感動の自伝小説。

内容説明

舞台は1970年代終わり頃のコンゴの大都市ポワント=ノワール。主人公はアルチュール・ランボーの『地獄の季節』を愛読し、ブラッサンスを愛聴する少年ミシェル、12歳。ガールフレンドは愛くるしい同級生のカロリヌ。父親はフランス人所有のホテルで働き、白人客が残した本を家に持ち帰ってくる。母親はもう一人子供をほしがっていて、「お腹を開く鍵」はミシェルがもっていると呪術師が告げる。飛行機が頭上を横切り、ミシェルと年上の友人ルネスは着陸する国を夢見ている。自国はマルクス・レーニン主義一党独裁体制。ラジオからはテヘランアメリカ大使館人質事件、イラン皇帝シャーの死などのニュースが流れる。少年ミシェルの周りにおこる数々の波瀾、ユーモラスな出来事、不思議な経験を作家アラン・マバンクは淡々と暖かい眼差しで描いていく。幼年、青春の思い出を下敷きにした感動の自伝小説。

著者等紹介

マバンク,アラン[マバンク,アラン] [Mabanckou,Alain]
1966年、コンゴ共和国ポワント=ノワール生まれの小説家、詩人、評論家、大学教授。首都ブラザヴィルの大学で法律を学び、二二歳のとき奨学金を得てフランス留学。ナント大学、パリ第七大学(総合)、パリ・ドーフィン大学(経済・経営)で学ぶ。最初の小説Bleu‐Blanc‐Rouge(1998年)でブラック・アフリカ文学大賞を受賞し一躍注目を集めた。小説Verre cass´e(2005年)でフランコフォニー五大陸賞、M´emoires de porc‐´epic(2006年)でルノド賞受賞。2015年マン・ブッカー国際賞ファイナリスト。フランスでは「アフリカのサミュエル・ベケット」として知られる。2002年から米ミシガン大学で、2006年からカリフォルニア大学ロサンゼルス校で正教授としてフランス語圏文学を教える。最もクールな教授とみなされ「マバンクール」というニックネームがある。作品は20の言語に翻訳

藤沢満子[フジサワミチコ]
1972年、獨協大学フランス語学科卒業。フランスの文化、伝統を学び、とくにフランス女性の自己を主張する生き方が日本女性と異なることに新鮮な驚きを感じ、シドニー=ガブリエル・コレット(1873‐1954)を卒論のテーマとする。2008年以降、経済産業省およびUNIDO(国際連合工業開発機関)のアジア支援事業の一環で、繊維製品の商品開発の専門家としてラオスに長期滞在をする

石上健二[イシガミケンジ]
1949年、東京生まれ。1969年よりパリ大学のフランス言語文明講座受講後、パリ美術大学、同中退。絵描きとして1978年までパリに住む。その後三〇余年、コートジボワール共和国、セネガル、ギニア、マリ、モーリタニア、コンゴ民主共和国など、フランス語圏に滞在。訳書に、チエルノ・モネネムボの二作品、『カヘルの王』(2008年ルノド賞受賞、現代企画室2013年)、『プル族』(現代企画室2014年)、藤沢満子氏との共訳にナタシャ・アパナー『最後の兄弟』(河出書房新社2019年)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

50
無邪気でちょっと間の抜けた少年が、ありふれた日常を生きながら小さな窓を通して、大人の世界や複雑な社会を覗き見る。ビルドゥングスロマンと言っても良いだろうか。遊んで、喧嘩して、恋をしての瑞々しい青春と、鹿爪らしい政治の語りが、はっきりとしたコントラストを作っていて面白い。大人たちの世界で何が起こっていようと、遠い20歳を夢見る少年少女には希望が満ち溢れていて、それはどこの地でも変わらないし、変わらないべきなのだ。異国の歴史を理解する難しさはあるにせよ、爽やかで読み心地が良い作品。こういう小説はとても好きだ。2023/02/04

hiroizm

19
1970年代末のコンゴ都市部家族の日常を、小学5、6年生くらいの少年視点で描いた人情コメディストーリー。家族といっても、少年の母は実父から離婚され、母子家庭となった後にホテルに勤める現義父の第二夫人。少年の母は市場で働いているため、多忙時少年は第一夫人家族に預けられる。この場合少年は義父や第一夫人やその家族に虐められる展開になりそうだが、義父も第一夫人もやさしく義兄も面倒見よく少年を受け入れている。その他友達や幼馴染のガールフレンドとの交流を通し、成長しつつある少年の心理描写がこの小説の核となっている。2024/09/20

uniemo

16
飛行機を見上げてたどり着くであろう他の国を想像したり、父親が聞くラジオを解説してもらうというわずかな情報量から世界で起きた事柄を自分なりに理解していく主人公の聡明さと、周囲で起きる子供らしいエピソードが程よいバランスで起伏のある小説ではないけれど面白い作品でした。2023/05/06

Erinelly

2
好奇心旺盛で、自分の頭の中で仮説を立てて世の中を理解しようとする純粋な少年。それを大人になってから振り返る、著者マバンクの、人間に対する眼差しの温かさが感じられる。同時に、当時の世界政治状況が垣間見られて興味深かった。2023/04/02

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