悪いがん治療―誤った政策とエビデンスがどのようにがん患者を痛めつけるか

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悪いがん治療―誤った政策とエビデンスがどのようにがん患者を痛めつけるか

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  • サイズ 46判/ページ数 399p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794972934
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0047

内容説明

昨今無数に登場しては話題を集める「がんの新薬」は一般社会から高い期待を受けている。しかし、その効果はしばし誇大に説明され、現実を超えた大きな期待を呼び起こしてしまう―人びとのがん治療のとらえ方を歪めさせ“悪いがん治療”に導いてしまう要因とは何か?現役の腫瘍内科医が、医薬品開発・医薬品行政の根本的な問題を明らかにし、がん医療の未来について考える。

目次

第1部 がんの薬の効果はどれくらいで、値段はどれくらいか(がん治療薬の基礎:費用、利益、バリュー;がんの代理エンドポイント:それは何か、どこに使われるのか ほか)
第2部 がんの医学をゆがめる社会的な力(がんの医学をゆがめる誇張、偏向、暴走する熱狂;経済的利益相反 ほか)
第3部 がん治療のエビデンスと臨床試験を解釈する方法(研究デザイン201;がん診療の原則 ほか)
第4部 解決(がんの薬の開発はどのように進むべきか;連邦3機関は明日から何ができるか? ほか)

著者等紹介

プラサード,ヴィナイヤク[プラサード,ヴィナイヤク] [Prasad,Vinayak K.]
カリフォルニア大学サンフランシスコ校の疫学・統計学科准教授を勤める。血液腫瘍内科医。専門分野はがん治療薬、医療政策など。執筆のほかpodcast、YouTube、Twitterでも多数の支持者を集めている

大脇幸志郎[オオワキコウシロウ]
1983年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。出版社勤務、医療情報サイト運営の経験ののち医師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Iwata Kentaro

8
献本御礼。ぼくはオンコロジストではないので、本書の主張の是非を論ずることはできない。が、本書の主張の論拠は実に正しいことはわかる。利益相反の問題、me too drugの問題。HIV/AIDSなんかが最近では典型例だ。歯に衣着せぬ、舌鋒鋭い本で、訳も読みやすい。がん治療のインチキ本を100冊読むより本書1冊のほうがずっとまし。2022/05/11

coldsurgeon

5
副題にあるように、がん治療に関する誤った政策とエビデンスがアメリカにおいて、がん患者を痛めているという。腫瘍内科医師である著者による詳細な事実の提示は、がん化学療法に少しでも関わる身として、のめるこむように読んだ。エビデンス重視といい診療するといえども、経済的利益相反の罠は、知らぬ間に医療従事者の心を蝕むようだ。薬剤臨床使用の認可権を有するFDAでさえ、本来の機能を全うしていない湯だ。化学療法の目的は、無増悪生存期間や奏効率という代理エンドポイントではなく、患者中心エンドポイントの改善であると理解した。2022/04/09

030314

0
免疫療法、チェックポイント阻害剤やCATーT(キメラ抗原受容体発現T細胞)なんかはキラキラした将来性ある療法のように思っていたが、現実はけっこう厳しいのだな、とすこしがっかり。医療者が対象の本だが、一般人が読んでもためになる。例えば、最近の薬の値段の高さには、いくら何でもおかしいと感じている人は多いだろう。米国の政策に物申しているが、日本でも著者のような視点の動きが起こってくれれば良いのにと思う。2022/08/01

大爆笑カレー

0
がん治療についての問題点を一般読者にわかりやすく書かれている良書。がん治療はどんどん高額になっているが、その効果は値段に見合ったものか。新薬が前の薬より「効果がある」とされるのは何によって判定されるか。また製薬会社とステークホルダーの利益相反について。本書では多面的にがん治療の問題点を浮き彫りにする。本書を読めば今まで性善説的に信じていた医療業界に疑問を持つことができる。医療は神格化されている。医者の言うことなら自分の身体も医者に預けてしまう。しかし医療を決定しているのも人だということを忘れてはいけない。2022/02/23

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