内容説明
菅義偉首相による日本学術会議会員への被推薦者6名の任命拒否は、学問の自由と独立性を侵害する重大な危機につながる行為。日本学術会議はじめさまざまな学協会から強い抗議の意が表明される一方、政権は様々な論点ずらしをもってこの問題を矮小化し、議論は長期化の様相を呈している。この問題の背景に何があるか、学術会議はなぜ必要か、さらに学問の自由とはなにか、それがなぜ重要であるかについて、市民の理解を求め、世論を喚起するべく編まれた緊急出版。佐藤学・上野千鶴子・内田樹の3名が編者となり、多彩な執筆陣が繰り広げる、学問の自由と民主主義をめぐる白熱の論考集。
目次
学術総動員体制への布石(上野千鶴子)
日本学術会議における「学問の自由」とその危機(佐藤学)
政府が学問の世界に介入してきた(長谷部恭男×杉田敦)
任命拒否の違法性・違憲性と日本学術会議の立場(〓山佳奈子)
学問の自律と憲法(木村草太)
日本学術会議とジェンダー平等(後藤弘子)
日本学術会議と軍事研究(池内了)
酔生夢死の国で(内田樹)
学術会議だけの問題ではない(三島憲一)
「学問の自由」どころか「学問」そのものの否定だ(永田和宏)
文化的適応としての科学と日本学術会議
1000歳を超える学協会の抗議声明から読み取れること
著者等紹介
佐藤学[サトウマナブ]
学習院大学特任教授、東京大学名誉教授
上野千鶴子[ウエノチズコ]
東京大学名誉教授、WAN理事長
内田樹[ウチダタツル]
凱風館館長、神戸女学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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