内容説明
落ちこぼれ大学生だった著者が、音楽ライターになるまで―。音楽と、レコード屋とともに過ごした「平成」の記憶を、数々の名曲とともに綴る青春エッセイ。
目次
第1章(平成元(1989)年少年ヘルプレス
平成2(1990)年お金をかけずにレコードを聴くには ほか)
第2章(平成6(1994)年アー・ユー・リョーヘイ?
平成7(1995)年デイズ・イン・ウラババ ほか)
第3章(平成14(2002)年どっちがバンド名なんだ?
平成15(2003)年そのバンドの名は ほか)
第4章(平成23(2011)年Today/Tomorrow
平成24(2012)年あたらしい日本のおんがく ほか)
著者等紹介
松永良平[マツナガリョウヘイ]
1968年、熊本県生まれ。大学時代よりレコード店に勤務し、大学卒業後、友人たちと立ち上げた音楽雑誌『リズム&ペンシル』がきっかけで執筆活動を開始。現在もレコード店勤務のかたわら、雑誌/ウェブを中心に記事執筆、インタビュー、ライナーノーツ執筆などを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ばんだねいっぺい
27
「リズム&ペンシル」って名前がかわいい。名は体をというか、不思議と「ジョナサンリッチマン」や「NRBQ」、「GUIRO」などを想起させるワードだ。「ルミさん」を読みたくなったし、週末は音楽を聞き狂いたいという気持ちになった。2019/12/26
阿部義彦
18
晶文社の本です。音楽ライター松永良平さんの半自叙伝のような青春小説。平成元年から最終の31年までの31章からなっています。アルバイトの中古レコード屋時代から音楽同人誌、海外旅行、渋谷系、SAKEROCK、ceroとの出会い、雑誌Quick Japanとの関わり、家族や彼女さんとの事など、音楽とともにあの時代が蘇ります。何度もお金をスられてすってんてんになったり、それでも明日が来ることを信じて何とか切り抜けます。一章ごとに、その年を象徴する楽曲が挙げられていて印象的です。空気公団、細野晴臣、柴田聡子等など。2022/06/16
qoop
4
著者にはハイファイレコードの店頭で応対いただいていた程度の面識しかないのだけれど、それでも(それこそ一方的に)親しみを感じつつ読んだ。今の場所に移転した当初はまだ大江田信氏の色合いが濃厚と思っていたので、直後に重責を任されていたとは正直意外だった。2023/09/08
カジノ王
3
音楽ライターである著者が平成元年から平成31年までを音楽を軸にして振り返った長編エッセイ。序盤で触れられている海外のミュージシャンのことは知らない人ばかり。しかし、2002年過ぎたあたりからのSAKEROCK、星野源、スカート、ceroといった面々との出会いは、それまでの金銭的窮地だった期間との対比もあって、読みごたえがあった。登場はしないものの、著者の大学のサークルの10年先輩であり、最初の著作に帯コメントを寄せたのは坪内祐三さん。2020/02/24
tp
1
松永良平さんの平成パンツを、読んだ。好きと言うひたむきさが生み出す感動や奇跡、忘れていたなー。でもまずは何より、動き回れる健康な体(と心)が大切ってのが、納得感ある。2022/11/09
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