出版社内容情報
「空気」が支配する国から、「気配」で自爆する国へ。一億総忖度社会の日本を覆う、危険な「気配」を追うフィールドワーク。「空気」が支配する国だった日本の病状がさらに進み、いまや誰もが「気配」を察知することで自縛・自爆する時代に? 「空気」を悪用して開き直る政治家たちと、そのメッセージを先取りする「気配」に身をゆだねる私たち。一億総忖度社会の日本を覆う「気配」の危うさを、さまざまな政治状況、社会的事件、流行現象からあぶり出すフィールドワーク。
■第1章 空気と気配
ヘイトの萌芽/「われわれ」とは誰なのですか/あいつがテロリストかもしれないよね/悲しみをとどめる/「笑われる」気配
■第2章 政治の気配
胸に刻み続ける?官設?話法/「他よりマシ」と付き合う/憤りを引きずる/嘲笑のひとつひとつを許さない/「ハーフ」ではなく「ダブル」/「2020年」でうやむやにする人たち/国民を置き去りにする政治の「正しい言葉」/正しい家族になりましょう/空気を管轄する
■第3章 愚者と巧者
「誤解」と言わせないための稲田朋美入門/小池百合子のテレビ活用法/「昭恵夫人だから」で許しちゃう感じ/イヴァンカ・トランプ初来日公演/ショーンKとの向き合い方/乙武氏の不倫を許そうとした雰囲気/長谷川豊の「日本語の持つ力」/秋元康の「右傾化」パフォーマンス/野田佳彦の「ドヤ顔レトリック」がいつも微妙/なんと、美しく下品であるのだろう/思うがままに糞をする
■第4章 隷従する私たち
予測された混迷─ただ解体が進んだ国立競技場/地方創生と原発広告/首相を揶揄する落書きを描いた場合のみ逮捕される社会/軽減税率適用を懇願する新聞・出版の体たらく/左派が天皇陛下の言葉にすがる理由/鼻くそを自由にほじれない社会/一体どこまで監視を許容するのか/マイナンバーを提供しません/子どもにすがる消費税増税CM/「安楽死」を?お涙頂戴?の新ネタにするな/「ダウン症が増えました」という記事の暴力性/ニール・ヤングがスターバックス不買運動を起こした理由
■第5章 強いられるコミュニケーション
駅長の言葉に歯向かう/訃報をこなす感じ/「させていただく」への違和感/吃音者と「コミュニケーション」能力/「ありがとうございました」と言ってくれるかもしれない/コミュニケーションを「能力」で問うな
武田砂鉄[タケダサテツ]
著・文・その他
内容説明
「空気」が支配する国から、「気配」で自爆する国へ。一億総忖度社会の日本を覆う、危険な「気配」を追うフィールドワーク。
目次
第1章 空気と気配(ヘイトの萌芽;「われわれ」とは誰なのですか ほか)
第2章 政治の気配(胸に刻み続ける“官設”話法;「他よりマシ」と付き合う ほか)
第3章 愚者と巧者(「誤解」と言わせないための稲田朋美入門;小池百合子のテレビ活用法 ほか)
第4章 隷従する私たち(予測された混迷―ただ解体が進んだ国立競技場;地方創生と原発広告 ほか)
第5章 強いられるコミュニケーション(駅長の言葉に歯向かう;訃報をこなす感じ ほか)
著者等紹介
武田砂鉄[タケダサテツ]
1982年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年秋よりフリーライターに。著書に『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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