出版社内容情報
●若者たちは、なぜジハードに走るのか?
ドイツで移民の背景をもつ若者たちがイスラム過激主義に染まり、ISに参加するためにシリアへと向かう――。何が彼らを駆り立てるのか? イスラム教にテロの責任はあるのか? 彼らを引き止めるために、私たちに何ができるのか? 自らもかつて過激主義に染まり、そこから脱却した経験をもつ著者が、若者たちをジハードに引き込むサラフィストの手口を心理学的に分析し、予防と脱過激化の方法を提唱する。
第一章 アラー世代
私たちが今すぐにはたらきかけなければならない若者たち
氷山の一角にすぎないのか?
私はどうやってイスラム原理主義者になったのか
第二章 過激主義の誘惑
我が家の食卓の見知らぬ人――子どもたちが過激化するとき
過激化の諸原因
ムスリムの責任
サラフィストのほうが優れたソーシャルワーカーであるわけ
過激派がみなシリアに上陸するわけではない――急進的な若者の三つのケース
第三章 予防、そして過激主義からの脱却――いますぐに!
全面的な機能不全
「私たち―君たち」という議論をやめよう
学校のあり方を変える――新しいソーシャルワークと教育
見栄えのよい冊子とキャンドル・ビジルでは問題は解決しない
すべてが手遅れでも、まだ残されていること――脱過激化
第四章 社会の盲点に対抗して 一〇の具体的な提案
補遺 ヘレナの物語――個々人を助けるための戦いは、なぜ価値があるのか
アフマド・マンスール[アフマド マンスール]
アフマド・マンスール(Ahmad Mansour)
1976年生まれ、アラブ系イスラエル人。2004年からベルリン在住。心理学者、ソーシャルワーカーとして、イスラム過激主義に傾く若者たちの救済や、その家族への支援活動をおこなっている。反過激主義プロジェクト「HEROES――名誉の名のもとになされる抑圧に抗し、権利の平等を守るために」、脱過激化の相談窓口「HAYAT」に参加。ヨーロッパ民主主義財団(EFD)のプログラム・ディレクターでもある。それらの活動に対し、モーゼス・メンデルスゾーン賞(2014年)、ヨーゼフ・ノイベルガー賞(2015年)、カール・フォン・オシエツキー賞(2016年)を受賞。本書が初の単著となる。
高本教之[タカモトノリユキ]
高本教之(たかもと・のりゆき)
1968年生まれ。首都大学東京助教。共訳書にヴォルフガング・シヴェルブシュ『敗北の文化――敗戦トラウマ・回復・再生』(法政大学出版局)など。
犬飼彩乃[イヌカイアヤノ]
犬飼彩乃(いぬかい・あやの)
1977年生まれ。博士(文学)。首都大学東京助教。共訳書にライナー・エアリンガー『なぜウソをついちゃいけないの?――ゴットフリートおじさんの倫理教室』(KKベストセラーズ)。
由比俊行[ユイトシユキ]
由比俊行(ゆい・としゆき)
1976年生まれ。岡山大学准教授。共訳書にヴィンフリート・メニングハウス『吐き気――ある強烈な感覚の理論と歴史』(法政大学出版局)、多和田葉子編『カフカ ポケットマスターピース01』(集英社)。
早川文人[ハヤカワフミト]
早川文人(はやかわ・ふみと)
1975年生まれ。博士(文学)。金沢大学准教授。
平井敏雄[ヒライトシオ]
平井敏雄(ひらい・としお)
1971年生まれ。学習院大学ほか非常勤講師。共著書に『ドイツ語できちんと書いてみる 中級ドイツ語文法と作文』(三修社)。
荻原耕平[オギワラコウヘイ]
荻原耕平(おぎわら・こうへい)
1975年生まれ。首都大学東京非常勤講師。共著書に『独検対応 クラウンドイツ語単語1600』(三省堂)、『プロムナード やさしいドイツ語文法』(白水社)。共訳書にローマン&パトリック・ホッケ『「はてしない物語」事典――ミヒャエル・エンデのファンタージエン』(岩波書店)。
内容説明
ドイツで移民の背景をもつ若者たちがイスラム過激主義に染まり、ISに参加するためにシリアへと向かう―。何が彼らを駆り立てるのか?イスラム教にテロの責任はあるのか?彼らを引き止めるために、私たちに何ができるのか?自らもかつて過激主義に染まり、そこから脱却した経験をもつ著者が、若者たちをジハードに引き込むサラフィストの手口を心理学的に分析し、予防と脱過激化の方法を提唱する。
目次
第1章 アラー世代(私たちがいますぐにはたらきかけなければならない若者たち;氷山の一角にすぎないのか?;私はどうやってイスラム原理主義者になったのか)
第2章 過激主義の誘惑(我が家の食卓の見知らぬ人―子どもたちが過激化するとき;過激化の諸原因;ムスリムの責任;サラフィストの方が優れたソーシャルワーカーであるわけ;過激派がみなシリアに上陸するわけではない)
第3章 予防、そして過激主義からの脱却―いますぐに!(全面的な機能不全;「私たち―君たち」という議論をやめよう;学校のあり方を変える;見栄えのよい冊子とキャンドル・ビージルでは問題は解決しない)
第4章 社会の盲点に対抗して―一〇の具体的な提案
著者等紹介
マンスール,アフマド[マンスール,アフマド] [Mansour,Ahmad]
1976年生まれ、アラブ系イスラエル人。2004年からベルリン在住。心理学者、ソーシャルワーカーとして、イスラム過激主義に傾く若者たちの救済や、その家族への支援活動をおこなっている。反過激主義プロジェクト「HEROES―名誉の名のもとになされる抑圧に抗し、権利の平等を守るために」、脱過激化の相談窓口「HAYAT」に参加。ヨーロッパ民主主義財団(EFD)のプログラム・ディレクターでもある。それらの活動に対し、モーゼス・メンデルスゾーン賞(2014年)、ヨーゼフ・イノベルガー賞(2015年)、カール・フォン・オシエツキー賞(2016年)を受賞
高本教之[タカモトノリユキ]
1968年生まれ。首都大学東京助教
犬飼彩乃[イヌカイアヤノ]
1977年生まれ。博史(文学)。首都大学東京助教
由比俊行[ユイトシユキ]
1976年生まれ。岡山大学准教授
早川文人[ハヤカワフミト]
1975年生まれ。博士(文学)。金沢大学准教授
平井敏雄[ヒライトシオ]
1971年生まれ。学習院大学ほか非常勤講師
荻原耕平[オギワラコウヘイ]
1975年生まれ。首都大学東京非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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