出版社内容情報
人とのつながり、合意形成、協働、歴史の引き継ぎ……絵本のコレクター、まち育ての達人が伝える、コミュニティに必要な栄養素とは?
はじめに
序 絵本の力
?T.「笑い」が突破口をつくる - 生き方篇
1.
内容説明
生きやすい「まち」にするために、みんなで参加するコミュニティデザインの素。人とのつながり、合意形成、創意と協働、歴史の引き継ぎ…絵本のコレクターにして、まち育ての達人が伝える、コミュニティに必要な心の栄養素とは?
目次
1 「笑い」が突破口をつくる―生き方篇(発想の扉を開く;シンプルな生き方を選ぶ;友愛を分かち合い、コツをシェアする ほか)
2 「楽しさ」を旨とする―住まい・まち育て篇(子どものつぶやきは物語のはじまり;創意と協働で住まいをつくる;間合いがまちを元気にする ほか)
3 「あいだ」づくりを大切にする―コミュニティ篇(トラブルをドラマに変える;他者とともによりよく生きる;自然の力を感じる力を育む ほか)
著者等紹介
延藤安弘[エンドウヤスヒロ]
1940年大阪生まれ。京都大学大学院博士課程中途退学、生活空間計画学専攻。熊本大学、千葉大学、愛知産業大学、国立台湾大学客員教授などを経て、2003年からNPO法人まちの縁側育くみ隊・代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
70
「絵本の力をみくびって」はいけない❗✨著者は、あとがきでこんなことも述べています。「暴力的な仕方で世界の崩れが進行する現代にあって、それを繕い超えていく方向感を「絵本の力」によって分かち合っていきたいと強く念じています。」と。良質な絵本には強力な力が秘められていることを本書を読みながら改めて感じました。少し読みづらさを感じたのは、著者の専門知識と教養の深さが文章に迸るためでしょうか。それにしても、これほど深く、発展的に絵本を読み込むことができるものなのかと驚かされました。2021/06/22
とよぽん
50
読友さんの感想に興味を感じて。タイトルや表紙の印象とは違って、とても学術的。そして多様な人々の生活に寄り添ったまちづくりの提案書だった。例えば、「シングルマザーの住まい方」という章があったりして、優しい視線を感じる。生活空間計画学を専門とし、NPO法人まちの縁側育み隊 代表理事をなさっている延藤安弘さんの著書。もう一度熟読して、この方の考えをしっかり理解しなければならないと思った。2021/08/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
絵本には「笑い・楽しさ・あいだ」という心の扉を開かせる3つの視点がある。絵本を紐解きながらの解説は分かりやすいのですが、英語絵本は読み飛ばしました(笑)2021/08/26
きこ
3
絵本って子供が読む本だと思ってたけども、絵本て社会的背景が組み込まれている!まちづくりやまちの人たちとの人間関係など。絵本の話を元にわかりやすく解説した本でした。そんな風に絵本みてなかった!2015/07/25
あづみ
2
著者は生活空間計画の専門家。まちづくりや暮らしの空間づくりのヒントを絵本に求める発想は面白いと思った。絵本に出てくるまちは実に理想的で、だれもが暮らしやすそう。現実はもっと入り組んでいて、誰かの幸せ(利権?)のために誰かが犠牲になっている。ただまちづくりに関わる各種分野の人たちが少しずつ理想を求めれば、少しずつ豊かな暮らしが実現していくのではないか…と感じさせられた。2020/03/26