ドファララ門

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794968647
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

古希を迎えたジャズピアニストが、自らの音楽的ルーツを求めて、明治・大正・昭和・平成と、時空間を駆け巡る。抱腹絶倒自叙伝。

おれは、やはりこの母の子だ───。古希を超えたジャズ界の風雲児が自らの音楽的ルーツを求めて時空間を自在に駆け巡る奇想の自伝。明治・大正・昭和・平成の乱世をまたぎ、国境も越えて追いかけるのは、母が遺した“ホルーゲル”の謎。母方の実家は小山家。父に齋藤実内閣司法大臣小山松吉、伯父に東京感化院創設者高瀬真卿をもつ母〈菊代〉は、音楽学校に憧れ毎日ピアノを練習する明治45年生まれの女性だった。他界した母とドファララ門で再会し、自らのルーツが次第に明らかに。ジャズの発祥から「おれは何者か」という問いまでをも一気に描く、抱腹絶倒ヤマシタ・ワールド!

プロローグ

第一章
次男洋輔、戦時下に誕生/三歳児、空襲と疎開を体験する/「洋輔はもうピアノに触っていた」/初恋、代田橋に散る/菊代、夢路を歩く/新天地で、菊代弾く/「これをやりなさい」と、母菊代/坂道の果てで/小山家創世記/三味線女房/バブリング生還/田川オーラス

第二章
帰京と故郷/さまざまなコード/「これが君の音なのだね」/高円寺道場/菊代、道をつける/あにおとうと/真卿、ソロをとる/「お兄様のお考えとあれば従います」/私学あり漢文あり、明治人/松吉との邂逅

第三章
越南サプライズ/京の都のキクハチ勝負/菊代、一筆認める/「初産だから当り前のこと」/「ホルーゲル」出現/二歳の決意/ブルースの底から/忘れられない男

第四章
ロングソロ、始まる/ジャズといえば/左手こそがイノチ/大学にはいつ入る/モーツァルトもベートーヴェンも/デーマン以上、ゲーマン未満/菊代は許してくれるだろう/トップシークレットを真っ先に/「あんたでなければならんのよ」/フロリダ断章/彼らがやってこそ/「同じか変えるか」についての考察/「曲を書くからそれを吹いてください」

第五章
記憶とは不思議なもの/お母さんそっくり/青春のエネルギー爆発の場/音楽も野球も/「将来必ず偉くなるのですから」/「木曜会」発足/パリの芸術家/サスペンスも監獄も/魅せられて/「僕も百歳まで生きますから」/鹿児島沸騰/こういうリズムがありますか?/キクヨニキク/曽祖父、詠う/芸事DNA発見

第六章
菊代、歴女になる/ドラマーで目覚めた遺伝子/菊代、講釈師になる/世の慈善家諸君に告ぐ/金はどうする/良心ヲ欺クノ処為ヲナシテイナイカ/やっぱり、パノプティコンじゃけん!/今日の人心に適する様の方法/革命派人質作戦/真卿、歴史と切り結ぶ/夜討ち朝駆け悲願実行

第七章
不幸な出会いがもたらした人類最高の宝/西欧作曲家列伝因縁篇/ジャズと明治の並行時間/アメリカの一番星/「木曜会」門前復活/踊る一族/方舞すなわちカドリールの謎/「ジャズはおれが作った」/ゴリョウチが結ぶ縁/「良家の子女の素養」として/あこがれの踊り

第八章
ミュンヘン邂逅/布団痙攣事件/「それがDNAだというのです!」/「ビッグバンドを作ろうよ」/時空を超える音/音無し君登場/科学者と芸術家と職人がまざったような/「HORUGEL」はどこから/国内ピアノ黎明期/ホルーゲル解体/全ては人のおかげ

【著者紹介】
1942年東京生まれ。69年、山下洋輔トリオを結成、ジャズピアニストとして国内外で高い評価を得る。83年にトリオを解散して以降は、ソロ・ピアノ及び和太鼓やオーケストラとの共演など活動の場を広げ、世界各国で旺盛な演奏活動を展開。88年に山下洋輔ニューヨーク・トリオを結成。2013年にニューヨーク・トリオ結成25周年記念アルバム「グランディオーソ」をリリース。1999年芸術選奨文部大臣賞受賞、2003年紫綬褒章、12年旭日小綬章受章。演奏活動のかたわら、名エッセイストとしても知られ、『即興ラプソディ──私の履歴書』(日本経済新聞出版社)、『猫返し神社』(飛鳥新社)、『音楽マル秘講座』(新潮文庫)など著書多数。現在、国立音楽大学招聘教授を務める。

内容説明

祖父は司法大臣、大伯父は感化院創設者、母が遺すは“ホルーゲル”の謎!明治・大正・昭和・平成の乱世をまたぎ、自らの音楽的ルーツを探る時空自在、奇跡の自伝。

目次

次男洋輔、戦時下に誕生
三歳児、空襲と疎開を体験する
「洋輔はもうピアノに触っていた」
初恋、代田橋に散る
菊代、夢路を歩く
新天地で、菊代弾く
「これをやりなさい」と、母菊代
坂道の果てで
小山家創世記
三味線女房〔ほか〕

著者等紹介

山下洋輔[ヤマシタヨウスケ]
1942年東京生まれ。69年、山下洋輔トリオを結成、ジャズピアニストとして国内外で高い評価を得る。83年にトリオを解散して以降は、ソロピアノ及び和太鼓やオーケストラとの共演など活動の場を広げ、世界各国で旺盛な演奏活動を展開。88年に山下洋輔ニューヨーク・トリオを結成。2013年にニューヨーク・トリオ結成25周年記念アルバム「グランディオーソ」をリリース。1999年芸術選奨文部大臣賞受賞、2003年紫綬褒章、12年旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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タツ フカガワ

11
いつものピアノ弾き旅日記ではなく、自身に流れる音楽の血を母方の先祖に探求するという時空を超えた旅日記は、型破りの自叙伝ともいえる内容です。ヨースケさんはじめ山下一家の、人との縁というか繋がりに驚いたり笑ったり、感心しきりでした。それで思い出すのが、当時福岡にいた無名のタモリと山下トリオの奇跡の遭遇。そんなエピソードが満載で、とてもたのしい読書でした。2019/08/03

Happy Like a Honeybee

8
日本でフリージャズを演奏しつつ、生計が立てられるのは山下洋輔氏において他ならない。戦前の斎藤実内閣で司法大臣を輩出するほど、エスタブリッシュな一族。音楽や芸術など才能で活躍する人間は、裕福な家柄が多い法則。基本的な演奏に熟知しているからこそ、フリーを演奏できるわけで。ピカソやセザンヌも構図から脱却し、美術を発展させた。山下氏の活躍に期待が高まる2016/02/21

ろま〜な

4
洋輔氏はラジカルな演奏をする割に、上品な紳士という雰囲気の人ですが、なるほど名家のお坊ちゃまだったのだと納得。特に芸術方面で才気あふれる人たちを親戚に持つ血筋とともに、ジャズマンとしての自伝でもあり、聴き知っているミュージシャンたちがたくさん登場する大セッション的な物語が、エッセイに書かれるのとは違って一段と面白く。起承転結を考えず話が飛びまくりますが、人生とか旅とかって、そんなものでありましょう。★詳しい感想→http://tubam.kamakurablog.com/Entry/117/2016/07/31

tatemiti

2
『ドバラダ門』は評伝小説、こちらは自伝の要素が強いかな。『ニタさん』の由来が判明し、なるほどと思った次第。 『ドバラダ門』は数時間で一気読了できたのだが、今回は半日かかった。文章が読みにくくなったのか自分の読書の体力が落ちたのか……。 ヨースケさんの世界は大好きなんだけどね。 2016/01/13

oct

2
見事!ドファララ門というタイムマシーンというのかどこでもドアなのかを駆使して、SF自伝と評伝を行ったり来たりの超絶面白譚。 気に入ったところを‥本番で何があっても間違えない秘密特訓‥全然違う曲をCDでガンガン聴きながら指だけは目的の曲をさらう‥。また、「しかしまあ。あなた、結局、よいとこのぼんぼんの、単なるお家自慢でしょうが」をタモリに言わせ「スーシーホー」と叫ばせターザン飛びをさせ逃げさすとこなど面白さ爆発だった。大きな仕掛けもある! しかも量はたっぷりある!2015/04/05

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