出版社内容情報
田中絹代と小津安二郎の間の「秘められた恋」とは?
小津のサイレント時代の作品、遺された日記、役名に籠められた意味などを手がかりに、昭和の伝説的映画女優・田中絹代のひたむきな「生」を、大正13年の映画界入りから昭和38年末の小津の死まで描き上げたノンフィクション・ノベル。
日本映画の黄金期に神話として定着している「溝口健二×田中絹代」と、これと対になるもうひとつの神話「小津安二郎×原節子」という図式に一石を投じる、新たな試み。
第1章 蒲田の青春
1 『恥しい夢』
2 『大学は出たけれど』
3 『マダムと女房』と『伊豆の踊子』
4 『非常線の女』
5 『箱入娘』
第2章 盛夏炎天
6 『お琴と佐助』と『男の償ひ』
7 『愛染かつら』
8 『浪花女』と『簪』
9 『陸軍』
10 『風の中の牝鶏』
第3章 女の秋
11 『宗方姉妹』と『銀座化粧』
12 『西鶴一代女』と『煙突の見える場所』
13 『月は上りぬ』
14 『流れる』、『楢山節考』、『彼岸花』
15 『かあさん長生きしてね』
第4章 冬晴れのピーカン
16 『大根と人参』
【著者紹介】
1931年7月新潟県生まれ。
明治学院大学英文学科、東京大学教養学部、津田塾大学英文科などで教え、明治学院大学学長をもって教職を退く。現在明治学院大学名誉教授、演劇評論家。
主な著書に『英国俳優物語 エドマンド・キーン伝』(晶文社)、『シェイクスピアの贋作』(岩波書店)、『シェイクスピアを観る』(岩波新書)、『シェイクスピアの墓を暴く女』(集英社新書)、『シェイクスピアの翻訳』(研究社)、訳書に『対訳注解 シェイクスピア選集』(全10巻、研究社)などがある。
内容説明
田中絹代と小津安二郎の間の「秘められた恋」とは?小津のサイレント時代の作品、遺された日記、役名に籠められた意味などを手がかりに、昭和の伝説的映画女優・田中絹代のひたむきな「生」を、大正一三年の映画界入りから昭和三八年末の小津の死まで描き上げたノンフィクション・ノベル。日本映画の黄金期に神話として定着している「溝口健二×田中絹代」と、これと対になるもうひとつの神話「小津安二郎×原節子」という図式をくつがえす、新たな試み。
著者等紹介
大場建治[オオバケンジ]
1931年7月新潟県生まれ。明治学院大学英文学科、東京大学教養学部(英語)、津田塾大学英文科などで教え、明治学院大学学長をもって教職を退く。現在明治学院大学名誉教授、演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
plum
Gen Kato
fwhd8325