出版社内容情報
安倍政権は多数を武器に、「特定秘密保護法」の成立、「集団的自衛権」行使容認の閣議決定など、やりたいほうだい。一方で、少子化対策など、社会保障の充実については、どこかピントがずれている。そのそんな安倍政権を軽くおちょくりながら、なぜこのような状況が生まれてきたのか、ジャーナリズムはそれをどんなふうに伝えているのか、もう少し住みやすい社会のために何が必要なのかなど、コラムニスト・小田嶋隆と政治学者・岡田憲治が壮大な雑談を展開。 政治と選挙をめぐる言葉、スポーツの語られ方、ネットでの論戦……白か黒か、右か左かの二項対立から離れて、豊穣な議論への道筋を探す探る。ひたすら右肩上がりの指向から、「踊り場」的思考へ、私たちの社会を転換させよう。
はじめに 小田嶋隆
1 選挙のことば
予想ははずれる/選挙の語られ方/ブレと妥協/格差を見ない/街場と田舎/政党の役割
2 取り戻したい日本はあるのか、あったのか
自民党の「家族観」/自民党と流行歌/国のイメージ/教育って何のため?/豊かな国の貧弱な教育/二つの役割/グローバルな人材?/外国語を学ぶ
3 どんな社会にしたいのか
自己責任と互酬性/古き良き時代の嘘くささ/再配分の方法について/ボーダーの移動/立場でしかモノが言えない/何のための議論なのか
4 あらかじめ失われた東京民
下町の意味/川岸と街はずれ/地方の人がつくる東京/はずし方の作法/東京オリンピックをめぐって/オリンピックは何のため?/サポーターとジャーナリズム
あとがき 岡田憲治
【著者紹介】
1956年、東京赤羽生まれ。コラムニスト。早稲田大学教育学部卒業後、食品メーカーに就職するが1年ほどで退社。職を転々とするが、テクニカルライターとなる。コンピュータ、ネット、政治、スポーツなど、多岐にわたる事象に対するコラムは多くのファンを持つ。雑誌連載のほか、ラジオなどでもしごく上品な発言で世を驚かせている。著書に『小田嶋隆のコラム道』(ミシマ社)、『場末の文体論』(日経BP社)、『もっと地雷を踏む勇気』(技術評論者)、『ポエムに万歳!』(新潮社)、共著に『街場の憂国会議』(内田樹編、晶文社)などがある。
内容説明
ヘイトスピーチ、無意味なレッテル貼り…大きな声は目立つけど、穏やかでフツーの隣人もたくさんいる。日本でもっとも穏健なコラムニストと、もっとも良心的な政治学者が吼える。
目次
1 選挙のことば(予想ははずれる;選挙の語られ方 ほか)
2 取り戻したい日本はあるのか、あったのか(自民党の「家族観」;自民党と流行歌 ほか)
3 どんな社会にしたいのか(自己責任と互酬性;古き良き時代の嘘くささ ほか)
4 あらかじめ失われた東京民(下町の意味;川岸と街はずれ ほか)
著者等紹介
小田嶋隆[オダジマタカシ]
1956年、東京赤羽生まれ。コラムニスト。早稲田大学教育学部卒業後、食品メーカーに就職するが1年ほどで退社。職を転々とするが、テクニカルライターとなる。コンピュータ、ネット、政治、スポーツなど、多岐にわたる事象に対するコラムは多くのファンを持つ
岡田憲治[オカダケンジ]
1962年、東京旧北多摩郡生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。専修大学法学部教授。専攻は現代デモクラシー理論。専門の政治学を駆使して日本をとりまく状況をわかりやすく説明(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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