自閉症のある子と友だちになるには―当事者だからわかるつきあい方イラストブック

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  • サイズ A5判/ページ数 46p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784794967718
  • NDC分類 K378
  • Cコード C0037

出版社内容情報

周囲の生徒・教師とのコミュニケーションに問題を抱えている自閉症のある子との付き合い方を、当事者自らが伝えるイラストブック。

自閉症のある子は――

  なんで大声で話したり、すごく近くに寄ってきたりするの?
  どうして何度も同じことをしつこく話すの?
  友だちになりたいなら、どうしてぼくの目をちゃんと見てくれないの?
  光や音や匂いについて、なんで文句ばかり言うの?
  私の言うことをちっとも理解していないみたいに見えるのは、なぜ?
  自閉症のある子と一緒にいるとき、どんなふうにふるまったらいいん  だろう?
  自閉症のある子と一緒にできるのは、どんなこと?
  自閉症のある子を手助けしたいけど、どうしたらいいの?

 ●ダニエルはみんなのこんな質問に、自分の経験を交えて答えてくれます。


 自閉症のある子どもはコミュニケーションに問題を抱えています。そして、それは本人だけではなく、周囲の人間にもストレスになります。なぜ自閉症のある子はこんなふうに振る舞うのか、どう付き合っていけばよいのか――ほとんどの一般児童は、友だちになりたくても、自閉症のある子の性質を反社会的で攻撃的だと誤解してしまいます。その結果、自閉症のある子はいじめられたり、からかわれたり、仲間はずれにされたり、無視されたりします。本書は、自閉症当事者である14歳の少年ダニエルだからこそ率直に、ときにユーモラスに表すことができた、自閉症のある子との付き合い方がわかる本です。

 アメリカでは自閉症と診断される子どもが増えています。日本でも、小・中学校の各学級に数人は発達障害(自閉症が最も多い)のある子どもがいると、文部科学省は発表しています。つまり、日本のすべての生徒と教師はこれから、こうした障害のある子どもたちと共同生活を送ることになります。そして、そうした障害ゆえに、互いが互いのやることを理解できず、コミュニケーション不全が深まる傾向にあります。

 そうした自閉症について、専門家や支援関係者など多くの人が語っていますが、本書のようにティーンの当事者自身が、周囲の人間がどのように対応すればよいかを、単なる体験談ではなく、コミュニケーションの仕方や当事者の思考の仕方について、自ら明かしたイラストブックは貴重な訴えといえるでしょう。

ぼくのことと、この本のこと
ぼくにも声をかけて
ぼくに話しかけて
ぼくの「聞き方」
ぼくに「見えない」もの
ぼくが、はまりこんでしまったら
いっしょに遊ぼうよ
ちがっていてもだいじょうぶ 
いい友だちになって
手をさしだして

ダニエルについて

【著者紹介】
ダニエルは絵を描いたり、文章を書いたりすることが好きな、アメリカに住む14歳の自閉症のある中学生。スペシャル・オリンピックス(知的障害のある人のためのオリンピック)やゴルフ競技大会などに積極的に参加している。4歳の時に、ブルガリアの児童養護施設からアメリカのインディアナ州へ養子としてやって来た。ダニエルは、アメリカで注目される子どもとして、様々なイベントなどにも積極的に参加している。

内容説明

現在、日本の小・中学校には自閉症や発達障害のある子どもが増えており、これからすべての生徒と先生は、そうした子どもたちと共生していくことになります。しかし、そうした子どもはおおむねコミュニケーションに問題を抱えており、それは本人にも周囲にもストレスになります。本書は、当事者だからこそ語ることができた、自閉症のある子を理解し、付き合い方を学び、そして友だちになるための本です。

目次

ぼくのことと、この本のこと
ぼくにも声をかけて
ぼくに話しかけて
ぼくの「聞き方」
ぼくに「見えない」もの
ぼくが、はまりこんでしまったら
いっしょに遊ぼうよ
ちがっていてもだいじょうぶ
いい友だちになって
手をさしだして

著者等紹介

ステファンスキー,ダニエル[ステファンスキー,ダニエル][Stefanski,Daniel]
14歳の中学生。ゴルフの才能があり、知的発達障害のある人のためのスペシャルオリンピックスなどのゴルフ大会にも参加している。動物保護センターのボランティアもしている

石井哲夫[イシイテツオ]
社会福祉法人嬉泉常務理事として、保育所や、自閉症支援関係の相談機関、通所・入所施設の運営の責任を担っている。なお社会活動として現在、社会福祉法人日本保育協会理事長、全国自閉症者施設協議会副会長、社団法人日本自閉症協会顧問の職にある。なお、日本自閉症協会は全国に50近い支部を持つ、日本最大の自閉症関連組織であり、2011年まで10年間会長職を務めた

上田勢子[ウエダセイコ]
翻訳者、エージェント。東京都生まれ。慶應義塾大学文学部社会学科卒。1979年より、アメリカ・カリフォルニア州在住。写真評論などに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パズル

7
子供目線で語られる、自閉症についてのやさしい入門書。私の友達の子供が自閉症です。この本を読むまでは「コミュニケーションをとれなくても仕方がない」と思っていましたが、いくつかのポイントを押さえ、根気よく接すれば友達になれるのだと思えます。「ぼくを笑うのではなく、ぼくと一緒に笑ってほしい」という言葉が印象的でした。2014/08/25

水面

0
自閉症に興味があって読んでみた。いろいろ悩んでいるんですね2014/11/16

ハメ・ドゥースト

0
★★★子ども目線で語られているので、とてもわかりやすい。読み聞かせたい一冊。p.35ぼくのことを笑うんじゃなくて、ぼくといっしょに笑ってほしいんだ。2014/06/21

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