出版社内容情報
愛する人は亡くなってしまったけれど、心の中には「宝物」が遺っている……これは、亡くなった方々が最期に遺した「家族の物語」。
「遺品」――――。それは高価なものでも珍しいものでもないけれど、かけがえのない大切なもの。流れていた時間は止まってしまっても、あなたが遺してくれたものの思い出は、ずっとずっと生き続けています。
この本は、著者が長年、事故被害者の取材を続けるなかで出会った“不慮の死”によって亡くなった方々の、最期に遺した「家族のストーリー」です。ともすれば、重くなりがちな数々のエピソードを、「もの」を通じてその想いを綴ることで、命の尊さ、親子・夫婦の絆、そして生きていくうえで本当に大切なものとは何かを、真摯に問いかけます。
春
餃子
洗濯物
吸殻
マダムの腕時計
夏
納経帳
金魚
弁当箱
パジャマ
最北端からの手紙
秋
秋桜
ランドセルの中のカード
封筒
口紅
最後の写真
冬
エンゲージリング
ベニヤ板の落書き
アラーム
観音像
【著者紹介】
交通事故、司法問題を中心に執筆するジャーナリスト。二〇〇四年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じた。また、実父を医療過誤で亡くし、自身も医療過誤被害を受けた稀有な経験から、医療問題の取材にも取り組んでいる。主な著書に『死因究明~葬られた真実』『巻子の言霊~愛と命を紡いだある夫婦の物語』(ともに講談社)、『焼かれる前に語れ』(WAVE出版)、『交通事故被害者は二度泣かされる』(リベルタ出版)、『示談交渉人裏ファイル』(角川書店)など多数。近刊に『交通事故の被害者になったら』(インシデンツ)がある。プライベートでは料理と書道と古道具をこよなく愛する主婦であり一女の母。一九六三年、京都市生まれ。公式WEBサイト(http://www.mika-y.com)
内容説明
愛する人は逝ってしまったけれど、心の中には「宝物」が遺っている…。エッセイ。
目次
春(餃子;洗濯物 ほか)
夏(納経帳;金魚 ほか)
秋(秋桜;ランドセルの中のカード ほか)
冬(エンゲージリング;ベニヤ板の落書き ほか)
著者等紹介
柳原三佳[ヤナギハラミカ]
交通事故、司法問題を中心に執筆するジャーナリスト。2004年からは死因究明問題の取材にも力を入れ、犯罪捜査の根幹に一石を投じた。また、実父を医療過誤で亡くし、自身も医療過誤被害を受けた稀有な経験から、医療問題の取材にも取り組んでいる。一女の母。1963年、京都市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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