内容説明
戦後の建築界で独り、哲学的な視座で思索し、発言しつづけた白井晟一。1950年代に丹下健三、川添登らとの伝統論争に関与し、当時の建築ジャーナリズムを賑わせた。その論争に関わる「縄文的なるもの」をはじめ、装丁家・書家としても知られた白井ならではの美と創造をめぐる論考など、全43編を収録する。
目次
無窓無塵(秋の宮村役場;おもいで ほか)
天壇(天壇;中国の石仏 ほか)
芸(白磁の壷;硯 ほか)
発心(発心;カルロス・スカルバ特輯に寄せて ほか)
著者等紹介
白井晟一[シライセイイチ]
1905年京都生まれ。近代建築の発展の歴史にあって、終生それへの批判的スタンスを保ち、建築界の深層に衝撃を与えつづけた哲人建築家。書、装丁にも特筆すべき足跡を遺す。1983年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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