内容説明
どこまでも行こう。海、山、極地、都市、大地、空。極点を踏破し世界七大陸の最高峰を制覇した若き冒険者の、旅の軌跡。しなやかな感受性は境界を越えて身体と精神の未踏の地を目指す。
目次
1 海
2 山
3 極地
4 都市
5 大地
6 空
著者等紹介
石川直樹[イシカワナオキ]
1977年東京生まれ。高校時代にインドを一人旅して以来、世界中を旅するようになる。北極から南極までを人力で踏破する地球縦断プロジェクト「POLE TO POLE」、世界7大陸最高峰登頂の達成など極限を目指すとともに、人類学、民俗学などの領域に関心をもち、行為の経験としての移動、旅などをテーマに文章・写真作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
104
著者の本は初めて。世界中の海や山、街をを歩いたときのエッセイ集。あたりまえだけれど冒険というのは自分の命を二の次に考える人たちだと思う。明日のことや家族のことをいちいち思い浮かべたら冒険などできない。それでも冒険をすることについてや難所で起こった出来事が書かれている。ただもうすこし泥臭いところもほしかった。さっぱりすぎるのかな。このあたりは植村直己さんの本のほうが格段に上だと思う。2021/06/20
橘
4
装備が全く無くても、肉体と経験を頼りに冒険を完遂する…こんなことが可能だろうか。いや、究極だろう。それから、『蒼天の白き神の座』最高!2016/03/26
ようこ
3
自分の五感と経験を便りに生きていく姿勢が伝わってきた。これほどにはなれなくても普通に歩いたり生活しながら感覚を研ぎ澄ましていたいと思わされる。著者の感受性の鋭さに脱帽2012/11/04
amanojaku_
3
すごく頭でっかちな思索家あるいはコピーライターみたいな文章を書くくせに、冒険家でアーティスト。ずるい。文才まであるなんて。いやその前に企画力かな。意味づけがうまい。だから、「パタゴニア」の創始者の言葉を拾ってきて、タイトルにしたりできるのだ。「すべての経験はストーリーとして受け継がれ、読み手の翻訳行為によってそれを生きるための知恵として取り込む」「何も持たず、黙黙と歩き続けること。全ての装備を知恵に置き換えて、より少ない荷物で、あらゆる場所へ移動すること」。養老天命反転地や死海での「冒険」記も面白い。2011/12/05
ペンギン
2
小川糸さんのエッセイから。世界中の街、海、山、空、極地での旅の様子を綴ったエッセイ。現代まで脈々と受け継がれてきた生き抜く知恵を武器に、各地を旅する様子にワクワクした。一番好きだった話は「ストックホルム滞在記」。満天の星の描写が印象的だった。2020/09/15
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