内容説明
わずか7歳で白血病のため、この世を去った丹後光祐君。光祐君が残したアサガオの種を、母・まみこさんは捨てることができず、大切に慈しみ育てた。やがて、骨髄バンクの活動に参加するようになったまみこさんは、活動とともにアサガオの種を配りはじめる。種は、人から人へと感動とともに伝えられ、命の尊さを伝えるメッセージとなって、新潟から世界へと広がっていった。光祐君の死から10年―、まみこさんもガンの告知を受ける。息子と同じ抗がん剤の副作用と闘いながらも、命の限り種を配ろう、と心に誓うまみこさん。限られた日々を精一杯生きる、まみこさんの姿を通して、家族のあり方、生きる意味を問う。さわやかな勇気あふれる感動のドキュメント。
目次
第1章 咲き続ける命の花
第2章 駆け抜けたコウちゃんの七年間
第3章 受け継がれていく“命のアサガオ”
第4章 全国へ、世界へ広がる“命のアサガオ”
第5章“光祐の空”
第6章 告知再び
第7章 新たな一歩
第8章 一粒の種
著者等紹介
丹後まみこ[タンゴマミコ]
1958年、新潟県北蒲原郡黒川村生まれ。77年、新潟県立中条高等学校卒。81年、東京音楽大学音楽教育専攻卒。同年よりカワイ音楽教室ピアノ講師。83年、丹後鉄雄と結婚。93年、にいがた・骨髄バンクを育てる会運営委員就任。94年、同会中条支部代表。2001年、有限会社丹後鉄工役員就任。05年、にいがた・骨髄バンクを育てる会副会長に選出される
神津伸子[コウズノブコ]
1960年、東京都出身。83年、慶応義塾大学卒。シャープ(株)広報室勤務。87年、産経新聞社入社。社会部・文化部記者を経て95年、フリージャーナリストとして独立
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Ken
とさか