内容説明
日本民俗学の創始者、柳田国男が旅先から家族にあてた絵葉書の全容を初公開する。国内篇は、『雪国の春』『海南小記』として結実した旅をはじめ、明治二十三年から昭和二十六年にわたって投函された一二六葉。国外篇は、大正六年の台湾・中国への旅、および大正十一年から十三年の間に国際連盟統治委員会委員として滞欧した先々から投函された一四四葉である。柳田の見た風景。関心を寄せた風物。子どもたちのために選んだ愉快な絵。絵葉書の写真と一体となって綴られた文面からは、柳田の肉声が聞こえてくる。柳田の知られざる旅や、貴族院書記官長辞任の日に書いた葉書、これまで資料の少なかった滞欧体験、戦時下の暮らしなど、新発見も多数含まれている。生前の柳田国男と親交のあった社会学者・鶴見知子氏による序文、長男為正夫人の柳田冨美子氏による証言を付す。
目次
国内篇(明治時代;大正時代;昭和時代)
国外篇(大正六年;大正十年;大正十一年;大正十二年)
絵はがきの心(柳田冨美子)
編者解説 柳田国男 旅と絵葉書(田中正明)
著者等紹介
田中正明[タナカマサアキ]
1942年東京都に生まれる。65年早稲田大学、67年日本大学卒業、二松学舎大学講師。日本民俗学会会員
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