内容説明
不世出の名人木村義雄の思い出から、戦後の黄金時代をきずいた大山康晴、升田幸三との名勝負の数かず、ライバル山田道美、内藤国雄、加藤一二三との激闘、後を追ってくる中原誠、米長邦雄を迎え撃つ戦い、そして弟子の羽生善治の活躍まで。この50年の将棋界を語るに最もふさわしい著者が自らの半生と、棋士たちの勝負にかけた人間味あふれる生き方を、身近で見聞したエピソードをまじえてつづる。
目次
網元の子
軍国少年
将棋をおぼえる
名人になりたい
内弟子生活
修業時代
対佐藤健伍三段戦
新四段
陣屋事件
木村名人〔ほか〕
著者等紹介
二上達也[フタカミタツヤ]
1932年函館生まれ。50年、故渡辺東一名誉九段門に入門。同年四段。73年九段。タイトル戦登場二十六回。獲得は王将一期、棋聖四期。A級在位通算二十七期。90年引退。89年より03年まで、将棋連盟会長。1992年、紫綬褒章、01年、函館市栄誉賞、02年、勲四等旭日小綬章受章
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