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大統領ジェファソンの子どもたち

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794966087
  • NDC分類 288.2
  • Cコード C0022

内容説明

アメリカの第三代大統領で、独立宣言の起草者として尊敬されるトマス・ジェファソン。彼には妻マーサとの家族のほかに黒人奴隷サリー・ヘミングズとの間に7人の子どもがいた。長く噂されながら、そのことがDNA鑑定によって確定されたのは、200年たった1998年のことだった。全米に大きな衝撃が走った。自由と平等を説いた人間がなぜ奴隷を所有していたのか?建国の父は偽善者だった?トマスはサリーを愛していたのか?誇らしい?はずかしい?トマスとサリーの子孫にあたる青年が、ふたつの家系を訪ね歩き、アメリカの自由の歴史を生きてきたそれぞれの「家族の物語」を聞き取った。

目次

われわれは、次の真理を自明なものと信じる。すべての人は平等につくられ…
オープラ・ウィンフリー・ショー
家族の物語を語り継ぐ
わが家の家系図
トマス・ジェファソン
サリー・ヘミングズ
『ザ・ウッドソン・ソース・ブック』
最期の願い
対話のはじまり
DNA鑑定〔ほか〕

著者等紹介

ラニア,シャノン[ラニア,シャノン][Lanier,Shannon]
1979年生まれ。ジェファソンとサリー・ヘミングズの子孫。ケントステート大学でコミュニケーション学を学ぶ。エミー賞受賞の若者向けTVショー『リアル・エクスチェンジ』のホスト役をつとめた

フェルドマン,ジェーン[フェルドマン,ジェーン][Feldman,Jane]
若者をサポートする仕事で国際的に注目される写真家。シャノンとともに全米に散らばるジェファソンの子孫たちを訪ね、彼らの姿をカメラにおさめた

千葉茂樹[チバシゲキ]
1959年北海道生まれ。国際基督教大学卒業。児童書編集者を経て、翻訳家として活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

42
アメリカの第3代大統領トマス・ジャファーソンには奴隷との間に子どもが7人いたという。1998年に明るみに出た事から、この本が生まれました。歴史に名を残し、尊敬さるべき偉大な人であることは間違いないのでしょうが、色々思う事が出てきました。最期の時を迎えても、自らが所有する奴隷たちを解放しなかった事。奴隷だった30歳年下のサリーと愛人関係となり子をなした事。そのサリーは、ジャファーソンの最愛の亡き妻マーサとは異母妹だった事。奴隷の主人だった男性が奴隷を愛人にして子を成す。その結果がここに記されています。2016/11/29

おはなし会 芽ぶっく 

17
『小さな本の大きな世界』 https://bookmeter.com/books/10779963 で紹介(4/145)。『トマス・ジェファソン 本を愛し、集めた人』 https://bookmeter.com/books/8320687 で自由平等を説きつつ奴隷を所有していたことは知っていましたが、その奴隷(女性)に子どもを産ませていたリと、白人(妻)の家族と黒人(奴隷)の家族の両方を所有していた人物でした。その黒人家族がジェファソンの子孫だと認められたのは、20世紀の終わり頃だったそうです。2020/12/24

ヒラP@ehon.gohon

15
自由と平等を説いた大統領が、奴隷を所有していたこと、その奴隷女性に7人の子どもを産ませたこと、30才も年下であったこと、この事実はジェファソンをとても不誠実な人間であるかのように思わせます。 実の妻が亡くなって後であることも、興味本意に走らせる要因であるかと思います。 でも、大統領ジェファソンとサリー・ヘミングスの間に産まれた子どもたちの子孫の抱えた思いの複雑さにとても重さを感じました。 認知されないルーツを持った彼らは、黒人として白人として生きてきたことを、改めて問われるかたちになりました。 2019/01/22

とよぽん

11
12年も前に出版された本書を読むきっかけになった「小さな本の大きな世界」に感謝したい。このところ、日本の「差別」の本を何冊か読んでいたが、これはアメリカ人の人種差別、奴隷制の問題を、何と!第3代大統領ジェファソンの子孫(二つの家族)に隠された200年の秘密から解き明かした本である。現代のアメリカには、まだ人種差別(色別主義社会という表現もあった)がある一方、「黒人でも白人でもないアメリカ人」といった主張をする人もいて、皆自分が何者であるかというルーツを大切にしている。日本人の想像を絶する「世界」だ。2016/09/05

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