内容説明
ニューヨークの古いアパートに住む7歳のチャスとリサが、キッチンの食物貯蔵室で発見した秘密のドア。その奥には「パンダでわいわい」「パンダの通俗化反対」という不思議な名前の2頭のパンダが住んでいた。彼らの夢は、パンダであることがわからないように犬の着ぐるみを着て、自由の街パリでシティライフを満喫すること。2頭のパンダを無事パリへ送りとどけるため、チャスとリサの冒険がはじまる…。ニューヨークきっての辛口コラムニストが贈る、大人も子どももたのしめる、スパイスの効いた都会のファンタジー。
著者等紹介
レボウィッツ,フラン[レボウィッツ,フラン][Lebowitz,Fran]
作家。『Interview』誌をはじめとしたさまざまな雑誌にコラムを寄稿し、ニューヨークを拠点に活動する文化評論家として名高い
グレーブス,マイケル[グレーブス,マイケル][Graves,Michael]
建築家、インテリア・デザイナー、商業デザイナー。シンシナティ大学およびハーバード大学で建築を学び、プリンストン大学の講師も務める。マイケル・グレーブス&アソシエイツ(MGA)代表。アメリカだけでなく世界中の建築物の設計に携わるかたわら、商業デザインの分野でも数多くの製品を手がける。建築・デザイン・教育の分野での受賞多数
宮家あゆみ[ミヤケアユミ]
ニューヨーク大学大学院卒。洋書の紹介雑誌『アメリカン・ブックジャム』副編集長。ライターおよび翻訳者。ニューヨーク在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さおり
43
図書館に行ったら「クマとパンダ特集」が組まれていました。並んでいた数々のクマとパンダ本から、こちらをお持ち帰り。児童書なんだけど、やたらシュールでした。リサの家の台所の奥の扉の向こうに、パンダが2頭。名前は「パンダでわいわい」と「パンダの通俗化反対」。パンダたちは普通にしゃべるので話を聞いてみたところ、パリでシティライフを満喫したいので、犬の着ぐるみを着てパリ行きの飛行機に乗りたいらしい(リサんちはニューヨーク)。リサとチャスは、パンダたちをパリに旅立たせることができるのか?ね、シュールでしょ。2021/07/07
きゅー
5
リサ・スーとミスター・チャスがキッチンのドアを開けるとそこには見知らぬ長い廊下があった。そこには「パンダでわいわい」と「パンダの通俗化反対」という不思議な名前の2頭のパンダが暮らしていた。彼女の書く文章からは、私はニューヨークで暮らすハイセンスでユニークな人間なのよ、という自意識が芬々としている。彼女の売りは視点の切り口の斬新さ、辛口さなので、本作でもパンダの名前に趣向を凝らしたりという部分で目新しさを演出するしかなかったように見受けられた。まだしも舌鋒の鋭いいつものスタイルの物語を書けばよかったのに。2013/05/31
北風
2
とあるラジオ番組でDJが話していたのを思い出して。スパイスが効きすぎ、ぶっとんだシティファンタジーアドベンチャー!! パンダたちははたして夢の国にたどり着くことが出来るのか!? 僕はたぶん、動物園に売られたと思うのです!?2010/09/23
ガブリエル
1
資料を探して本棚見ていて、買ったことも忘れてた本を見つけて読み始める、いや、今やることはそれじゃなくて、と思いつつ。お名前募集中の赤ちゃんパンダに「パンダの通俗化反対」って応募しようかな。2017/08/08
のこふい
0
また忘れた頃に読みたい2015/12/19