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出版社内容情報
『十八史略』は、中国において、元の時代に曾先之という人物が編んだ歴史書である。中国の宋代までの歴史をダイジェスト版としてまとめており、日本では『論語』『唐詩選』などとともに、幾度となく漢文の教科書に採用されてきた。
特に、『十八史略』は、宋代までの歴史の流れを大きく捉えることができるだけでなく、中国の舞台で活躍したリーダーたちの実像を知ることができ、人生の機微を捉えた諺なとども豊富に紹介されている。
日本ではこれまで『十八史略』を下敷きとしてビジネス書や小説が多数描かれているため、こうした作品を通じて中国の有名な故事成語を覚えたり、「鼓腹撃壌」「鶏鳴狗盗」といったエピソードを耳にしたりした人も多いだろう。
かつての日本人は、中国の古典から漢文の素養を身に付け、中国という国のありようを想像していた。しかし、現在は漢文を学ぶ機会も少なくなっており、中国の歴史に対する関心も薄れつつある。
『十八史略』には、中国の歴史に名を残した多数のリーダーの言行が書き記されている。輝かしい業績はもとより、失政も含めて、現代のリーダーが学ぶべきロールモデルにあふれている。また、リーダーとして人を見る目を養っておくためには、たくさんの人と出会い、読書を重ねる中で多数の人物像に接し、自らの人生を豊かにしておく必要がある。その際のテキストとして、『十八史略』には現代日本においにも十分通用する魅力がある。
本書は、『『韓非子』に学ぶリーダー哲学』『『貞観政要』に学ぶリーダー哲学』(いずれも東洋経済新報社)に続く、リーダー哲学の解説書。『十八史略』に登場するリーダーたちの「リーダー哲学」に焦点を当て、そのエッセンスを解説していくものである。100の項目を通じて、歴史の流れも整理されているほか、コラムでは代表的な人物や故事成語も学ぶことができるようになっている。
リーダーとして成長を目指す人にとって、参考となる事例に満ちた本といえるだろう。
内容説明
トップは何を成し、如何に生きるべきか。興亡の歴史の当事者たちが問いかける。
目次
1 リーダーとして生きる(無為にして化す。(太古)
男子多ければ則ち懼れ多し。(帝堯陶唐) ほか)
2 志を高く持て(徒らに能く其の父の書を読んで、変に合うを知らざるなり。(春秋戦国 趙)
富貴なる者人に驕るか、貧賎なる者人に驕るか。(春秋戦国 魏) ほか)
3 ひたすらに王道を歩め(宰相は細事を親らせず。(前漢元帝)
俗儒は時宜に達せず。好みて古を是として今を非とす。(前漢元帝) ほか)
4 組織を未来につなげる覚悟(まさに黄金をして土の価に同じからしむべし。(南北朝 斉高帝)
読書万巻、猶お今日あり。(南北朝 梁元帝) ほか)
著者等紹介
竹内良雄[タケウチヨシオ]
1945年8月、東京都生まれ。東京都立大学大学院中国文学科修士課程中退。慶應義塾大学、法政大学、学習院大学、中央大学などでの非常勤講師、慶應義塾大学経済学部教授(中国語)を務め、慶應義塾大学名誉教授。SBI大学院大学非常勤講師
川崎享[カワサキアツシ]
1965年4月、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。ミシガン州立大学大学院史学修士課程修了(中国研究・国際政治)。電機メーカー及びコンサルティング会社役員を経て、2013年5月より日本製造業一業種一社による業際集団「NPS研究会」の運営母体・(株)エム・アイ・ピー代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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