出版社内容情報
「そんな魅力的な書店が閉店したのには大型チェーン店の影響もあった。(略)たくさんの人間が熱っぽく語っているのも、本書の大きな読みどころである。ニューヨークの本好きたちのちょっといい話も満載だが、独立系書店の経営者たちの苦渋に満ちた、しかし、堂々とした発言の数々がだんぜん印象的である。」(青山南)日本経済新聞社03.03.09付より
内容説明
ニューヨークはアッパーイーストサイドにとびきり個性的な書店があった。その店はブックス・アンド・カンパニー、「本と仲間」という名前。「ザ・ウォール」と呼ばれる大きな書棚に、シェイクスピアから現代作家まで古今の名作文学を可能な限り網羅。作家による自作の朗読会を定期的に開催。店内の雰囲気は友人のリビングルームのように家庭的。地元住民はもとより多くの文化人たちから、サロンのように親しまれていた。…そんな店だった。本書は、78年から97年まで約20年間活動を続けたブックス・アンド・カンパニーの軌跡を、店主であるジャネット・ワトソンと、そこで働いていた店員、顧客である作家たちの証言をもとにして振り返るノンフィクション。常連客だったポール・オースター、スーザン・ソンタグら本を愛してやまない人々の証言が胸をうつ、すべての読書人に捧ぐ物語。
著者等紹介
ティルマン,リン[ティルマン,リン][Tillman,Lynne]
ニューヨーク在住の作家。著作に、小説四作品、短編集三冊、およびノンフィクション三作品がある。最新の小説『No Lease On Life』は、1998年、『ニューヨーク・タイムズ』紙の「今年注目された本」およびナショナル・ブック・クリティックス・アワードのフィクション部門最終選考に選ばれた
宮家あゆみ[ミヤケアユミ]
ニューヨーク大学大学院卒。洋書の紹介雑誌『アメリカン・ブックジャム』副編集長。ライターおよび翻訳者
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感想・レビュー
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ジュール リブレ
Shun'ichiro AKIKUSA
Hidetada Harada
田楽
takao