内容説明
脳死移植は残酷な医療である。一つの命を救うために、もう一つの命を必要とする。だが、新鮮な臓器を手に入れるために、法律によって人間の死にぎわに介入することが許されるのだろうか?脳死移植をめぐるさまざまな疑問を解き明かし、ドナーカードにサインする前に、一人一人が考えておかなければならないことを、生活者の立場から明らかにする。
目次
臓器移植法はどのようにしてできたか(脳死・臓器移植論争をふり返る;「死の光景」が変わっていく―臓器移植法成立で「死が期待される時代」に)
アメリカ臓器移植事情
ドナーカードにサインする前に
著者等紹介
向井承子[ムカイショウコ]
1939年生まれ。北海道大学法学部卒業。ノンフィクション作家。著書に「看護婦の現場から」(’93年)「脳死と臓器移植」(’95年)「医療最前線の子どもたち」(’97年)など
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