内容説明
聖書という本は、読む人の勝手な解釈で語られすぎてはいないだろうか。都合の悪いところは後代の創作や脚色にされるし、都合のいいところは妙な強調のされ方をする。でも聖書を、いろんな脚色を抜きにして、そこに書かれているとおりに読むとどうなる?ちゃんと読めば、たとえば旧約聖書は一貫性のない神さまがひたすら残虐行為を実践しているのばかりが目につく本だったりするし、新約聖書はイエスという畸人を主人公にした荒唐無稽な物語だったりすることがわかるだろう。本書は、そんなふうに、聖書を最初から最後までまっとうに読んでみようというガイドブックだ。そしてまた、基礎教養として聖書を読み直すための副読本でもある。聖書に書かれている、ペテンと略奪と殺戮に満ちたエピソード群をひとつひとつ解釈しながら(ときにはそれに呆れながら)、それでも読者は、聖書が人をしてちゃんと読ませる力と魅力を持った本だということをあらためて理解するだろう。
目次
0 はじめに(基本のはなし;どの聖書? ほか)
1 旧約聖書へようこそ(アダムとその一家;モーゼと出エジプト記 ほか)
2 新約聖書へようこそ(四つの福音;イエス、でしょう。救世主、じゃないでしょう ほか)
3 二次会―イエスが帰ってから(タルソのサウル;使徒書簡 ほか)
4 聖書のあらすじとあとがき(旧約聖書のあらすじ;新約聖書の説明 ほか)
著者等紹介
スミス,ケン[Smith,Ken]
ニュージャージー州生まれ。農園夫、雑誌編集者、賭博場のディーラー、映画の検閲、TVプロデューサーなど多数の職業を経験。共著書に『Roadside America』(Simon&Schuster)、『The New Roadside America』(Simon&Schuster)、著書に『Raw Deal』(Blast Books)、『Mental Hygiene』(Blast Books)がある
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感想・レビュー
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