内容説明
三つ星レストラン『ポール・ボキューズ』のオーナーシェフ、フランス料理の巨人が語る「幸福な食卓」のつくりかた。旅籠屋の台所で育った食いしん坊の少年時代から、料理人としての成功、肥満とのたたかいまで―。おいしく食べて健康でいられる秘訣がここにある。
目次
第1章 神様の贈りもの―「食いしん坊」
第2章 幸福な食卓をつくりだす
第3章 身長178cm、体重109kg
第4章 痩せることを夢みて
第5章 私のダイエット?それはよく食べること
第6章 テーブルの鍋から立ちのぼる香り
第7章 長生きのために、ご馳走を食べよう
著者等紹介
ボキューズ,ポール[Bocuse,Paul]
1926年、リヨン近郊の旅籠屋に料理人の子として生まれる。10代から料理修行を始め、リヨンの名レストラン《ラ・ピラミッド》で伝説的料理人フェルナン・ポワンの薫陶を受ける。1960年に自分の店を持って以来、ミシュランの星を次々に獲得、65年に三つ星レストランとなる。70年代には「ヌーヴェル・キュイジーヌ」のリーダーと目され、フランス料理を世界的なものにした
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
giant_nobita
6
全7章のうち、第2章までは抜群におもしろい。料理や食材への繊細な感性と豊かな経験に裏打ちされた、ノスタルジックで官能的な文章が味わえる。しかしそれ以降は一流のシェフでなくても書けるような、ありがちなダイエットと現代の食品産業への批判的考察が綴られる。邦題では「自伝」と銘打ってあるが(原題は「ご馳走」=「しっかりと身についた贅肉」のダブル・ミーニング)、看板に偽りありだろう。2018/03/06
schole
1
フランス料理人であるボキューズの自伝。前半は幼年期から自分の店を開くまで、後半は自身の減量体験および食事をとることへのあり方を警鐘を込めて書く。リヨンという豊富な自然と料理人に対して一定の敬意が払われている場所に生まれおちた食いしん坊で楽天的な性格な氏が料理人の道を選ぶのは必然だったといえる。 師匠ポワンの偉大さを見るにつけ、彼の本Ma Gastronomieへの興味もわいた。料理人の仕事は忍耐、習熟、慎みだという。最高だけを考えて出されるというその料理をいつか食べてみたい。 2015/02/27
rurico
1
高名なフレンチのシェフの自伝で、生まれ故郷の自然の美しさ、食材の素晴らしさが語られる…と思いきや途中からすっかり現代の食事情やダイエット批判一色。自伝というより「ポール・ボキューズの語る現代食事情と正しい食のあり方」という感じ。「食べ物に良いも悪いもない、あるのは悪い食べ方だけだ」というのは至言だと思った。2015/02/14
靖
1
途中からダイエット、健康志向批判になるが面白い。炭水化物抜きダイエットって昔からあったのね。2012/09/19
オペラ座のカニ人
0
購入した本。ポール・ボキューズシェフの食事に対する考え方に賛同して、今とても気分がいい。セラビ、フランス人の言うそれが人生さ、長生きのために、これからもご馳走を食べた。決してダイエットの食事をしたくない。食事では、食卓を楽しみ、痩せるためにするのではなくグルマンディーズを実践していきたい。2024/04/21