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一人が三人―吾輩は目黒考二・藤代三郎・北上次郎である。

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794964489
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

『本の雑誌』発行人は、三つの顔を持っている。目黒考二、さすらいのギャンブラー藤代三郎、ミステリー評論家の北上次郎だ。最初は、目黒考二、私小説風エッセイだ。図書館員になることを夢見た若い日々。雑誌創刊二十周年を迎え、創刊当時の苦労に思いをはせる。身も心も活字三昧の毎日を描く。ギャンブラー藤代三郎は週末を競馬場で過ごさないと生きていけない男である。遂に大井競馬場を皮きりに帯広競馬場、岸和田競輪場…を駆け歩くことになった。そこから生まれた痛快な「ギャンブラー日記」。ミステリー評論家の北上次郎は、本の山をかきわけかきわけ、楽しい本を見つける天才である。酒は読書の敵と今夜もソファーでページをめくる。ついに、この“三人の男”が一冊になった!一人が三人!一粒で三つの味が楽しめるエッセイ集。

目次

目黒考二(陸奥宗光の顔;恵が結婚する日;ローラースケートの日々 ほか)
藤代三郎(日本ギャンブル場駆け歩き;馬券おやじたち;エプソム・ダービー観戦記)
北上次郎(金庸について;私が愛した探偵;日本ハードボイルドの三十年 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

18
図書館本。2000年、晶文社。目黒考二=北上次郎というのはぼんやりと分かってはいたが、ギャンブル好きで藤代三郎というペンネームがあるのは最後まで知りませんでした。この本で藤代さんの大活躍振り(?)を目にしましたが、ギャンブルに関してはやるより、語るだけにしといた方が良かったのでは?と思いました。残りのお二人に関してはエンタメの守備範囲が広すぎて私が苦手な時代ものや泣ける本でも自信を持って良いものは良いと薦めているし、それが他の小説と比べてどんな所を評価したかをしっかりと覚えて開陳する並外れた読書量に降参!2023/04/28

さすらいのアリクイ

9
この奇妙な題は何? と思われた方へ。この本は目黒考二という方が本名と藤代三郎、北上次郎という2つのペンネーム、合計3つの名前で書いたエッセイやギャンブルの記録、ミステリーの評論が載っている本です。3人(?)の仕事を知っている方ならニヤニヤしながら読める内容です。この3人の中では僕はやっぱり目黒さんの文章が好きで。端正でわかりやすく、そして面白い。さらに目黒さんのエッセイの他にも藤代さんのギャンブル、北上さんのミステリー評論も載っていて、1人でどれだけ仕事していたんだと。かなり仕事好きな方だったのだなと。2020/02/28

遅筆堂

3
本の雑誌で最も古い号は、1984年54号を持っている。隔月刊。まだ助っ人制度がある頃で、応募しようかなと思ったことを思い出す。当時の勢いというかノリというか、そういう元気さから見ると、この本が書かれた2000年の頃は、もう既にマンネリ、停滞感が漂っていた。今読み返してみても、ツマラナイよね。特にギャンブル編なんか、ぜんぜんダメ。目黒考二は北上次郎としての書評だけでいいよ。そこだけは、未だ信用する。2010/07/07

ぼうず66

2
著者ご逝去の報を聞いて即再読。 なんのテーマでもこの人の文体はスッと入ってくるのはなぜなのか? 一番印象的な話は、競馬場で隣の男がブツブツうるさいので集中出来ないと文句を言いつつ、その男が使っていた予想ソフトを早速買いに行ったというやつ笑 本に対する深すぎる愛情と競馬に対する腰のすわらない節操のなさがめちゃめちゃいいんだよねー いやはや。 ご冥福をお祈りします。2023/01/26

yutusbochan(yasuhiko.utsubo)

2
本の雑誌社代表の目黒さんはペンネームを使いこなす。競馬エッセイを藤代三郎にて、ミステリー評論を北上次郎にて、そして目黒考二は本の雑誌社の20周年記念に向けての話などの昔を懐かしむ話を。そういったエッセイ集。椎名さん繋がりで知っているつもりの目黒さんでしたが、文体含め慣れ親しんでいない本を読んだ気分です。2010/11/07

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