内容説明
1992年、京都の老舗、中西印刷はコンピュータを導入。活版の時代が終わった。あれから5年…。DTP、印刷工程のフルデジタル化、オンデマンド印刷、CD‐ROMやインターネットなどの、電子出版の出現…。印刷の現場はめまぐるしく動いている。本とマルチメディアは、共存できるのか?街の印刷屋さんの21世紀にむけた挑戦の記録。
目次
1 活字が消えるまで
2 親父の肖像
3 DTPの夢と現実
4 不思議な漢字コード
5 オンデマンド印刷で変わるもの
6 紙のない印刷
7 印刷の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
53
『活版印刷三日月堂』のように、今は活版の復活というテーマの小説が登場しているが、ひと世代前の印刷業界はコンピュータ化で揺れていた。本書ではDTP化を軸にして、印刷と書物の将来を予測して、マルチメディアとの共存を探っている。CD-ROMなどディスク系の衰退は予想外だったかもしれない。活版の衰退は需要減というより、材料の供給が止まった影響が大きかったという。著者のお父さんと西夏文字とのつながりは、文字文化を考える上で隠れた大きな側面だったと思う。2019/07/31
xtc1961ymo
7
前著「活字が消えた日」の後日談。DTP,オンデマンド印刷などが、話題の中心、そして後半はとうとう、紙を使わない、電子出版が登場、主に辞書や図鑑で、音がでたり、動く、そして、検索のしやすさなどが話題にしかし椅子に座って同じ姿勢でしかも右手は常にマウスに置く、なんか気安い姿勢がないんだよねー。私もこの本はほとんど寝転んで読みました。炬燵から布団まで移動もしたし、読みながら寝たりしたし。それは世代の違いかも、でも人は馴れ親しんだ習慣には保守的なのです。生きてる間は紙の本で間に合いそう、マイコン買うつもりもないし2015/03/07
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