内容説明
追手は迫っていた。深手を追いながらも、「誰」は幼子と二人で氷原を歩きつづけた。故郷まであと数日。そのとき、息子が何者かの手によって連れ去られた。一体どこへ?愛しあう者たちは永遠にすれ違うのか。謎のシャーマン。権力への野望に燃える男たち。巧みな駆け引きで身売りする女たち。生存と統治をめぐる争いの中で、物語はクライマックスを迎える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美衣
1
アリューシャン黙示録第三章。 アリューシャン列島で、<ナイフ>と<大鴉>との対決は終わりを告げます。第一等族とようやく会うことができた<誰>は、<ナイフ>との恋を叶えました。そしてあとがきでは、作者はこの壮大な物語を完結せず、もう少し進めたいようです。楽しみ!2013/07/31
今夜は眠れない
0
紀元前7千年氷河期のベーリング海。クジラ狩り族、セイウチ狩り族、川辺族、ハナウド族との繋がり。それぞれのキャラクターの書き分けも鮮やか。壮大な先史時代の物語だった。
えす
0
アリューシャン黙示録3部作、引き込まれた。きっとまた、壁に当たったときに読むと思う。2010/07/02
rincororin09
0
アリューシャン黙示録全6刊読了!並走する複数の物語が最後にぎゅーっと収束してくるのが長編ファンタジーの醍醐味!衣食住の細やかな描写が物語にリアリティーを与えている。紀元前7000年…ホントにこんなこともあったのかもしれない。こうして、人や文化が移動し交ざっていったのかもしれない。2018/04/13
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