内容説明
かつて釣りキチ少年だった男が、ある日ふと思いたち、ふたたび釣り竿を手にする。しだいに釣りにのめりこむ彼の前に、一人の達人が現れる。二人で清流にむかい、ひたすらフライを投げる日々…。男はしだいに忘れ去っていた、純粋な驚きや真摯さを取り戻してゆく。さまざまな釣りのシーンと半生を重ね合わせ、自らの心情をユーモアいっぱいに綴る。大統領との釣行記、息子との釣り、釣りのコツと哲学、特選の魚料理など、興味つきない話に満ちた珠玉の釣りエッセイ。
目次
はじまりは、ラピッド・アンの歌だった
わたしの物語
はじめての釣り
いつも留守番役だった
息子との釣り
単純に、むずかしく考えずに
原始の囁き
川のなかのストリーカー
黒犬
グロ・バッグ修行
赤っ首流フライフィッシング
イギリスの釣り師たち
人生半ばの危機
荒地への旅〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
5
なんとなくアメリカっぽくない感じ、イギリスの貴族流の雰囲気がある。やっぱり大統領との釣行なんてのがあるからだろうか、ヒッピー的なアメリカ流カウンターカルチャーの方が好きかな、訳文が自分にはなじまないからなのか、でもやっぱりフライフィッシングはいいし、日本よりはずっといい感じ。2010/09/23
Hiroaki Nakano
0
途中でのドロップ… アメリカ文化や歴史に精通していれば、本書の独特なウィットや細かい説明を楽しめるに違いない。が、フライ、テンカラを入口には中々、読み続けるのが難しい。 ただ、釣りにおける著者の根本的な楽しみ方は参考になった。大きさや量ではなく、一回の釣りを通してどれだけの充実を得られるか。また、釣り(に付随する)を通してのみ体験や知恵の大切さを改めて再確認。 あぁー、釣り行きたい。 2021/04/12