内容説明
ローズヴェルト大統領の片腕として、外交の檜舞台で活躍し、世界的脚光を浴びていた、若き俊英アルジャー・ヒス。1948年、スパイ容疑によって、彼は一挙に奈落の底につきおとされる。裏切り者か、犠牲者か―。全米が固唾をのんで見守ったこの事件は、政治の闇に葬られた。汚名とともに生き、潔白を訴え続けて40年。ヒス自らがニクソンとFBIの策謀を暴きだし、誤審を検証。生のアメリカ政治の実相を赤裸々に描きだす。ニューディール、ヤルタ会談、国連創設など20世紀の転回点を担った男の、貴重な証言に満ちた回想録。
目次
1 ライラ叙母さんと朗読
2 ハーヴァード・ロースクール時代
3 フランスの一夏
4 ホームズ最高裁長官
5 大恐慌とニューディール
6 H・G・ウェルズとの晩餐会
7 軍需産業調査委員会
8 大戦前夜の国務省
9 ヤルタ会談のスターリン
10 国際連合創設
11 ローズヴェルト夫人
12 誤審―仕組まれた偽証罪
13 刑務所生活
14 新しい旅立ち
15 真実を解明する
16 三人の悪党
17 問題はいまだわれわれの前に
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