内容説明
従士の栄光、騎士の転落。物語にうずまくセルバンテスのたくらみを読みとくための素晴らしき道案内。
目次
第１章 セルバンテスとその時代
第２章 セルバンテスと騎士道物語
第３章 『ドン・キホーテ』の重層性
第４章 ドロテーア、もしくは総明
第５章 カルデニオ、もしくは臆病
第６章 真のドン・キホーテ
第７章 真のサンチョ・パンサ
第８章 サンチョのドン・キホーテ化
第９章 ドン・キホーテのサンチョ化
第１０章 モンテシーノスの洞穴
第１１章 サンチョの上昇
第１２章 ドン・キホーテの衰退
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tekesuta
1
ドン・キホーテとサンチョがお互い影響しあってクロスしていくという小説の解説も面白かったし、セルバンテスの話も興味深かった。正統派的は批評眼と創造的な２つの相反する資質を持ったという。ただ、ちょっと持ち上げすぎてはいないか？とは思ったが、まあドン・キホーテは面白いし、その人間心理の描き方について天才的であるのを認めるにはやぶさかではないけれども。 2013/02/24
