内容説明
ぞうのババール、ローン・レインジャー、ドナルド・ダック、スーパーマン―。子どもたちに愛される純真な「ヒーロー」たち。いっけん正義と無邪気に満ちあふれた、彼らのほんとうの姿とは?絵本や雑誌、コミックス、テレビ番組は、子どもの感情・知性の形成にどんな影響を与えるのか。作品を克明に分析、おとなの世界の意思と願望を担うメディアのなかの「ヒーロー」の実像に鋭く迫る。名著『ドナルド・ダックを読む』につづき、地球規模のメディアの害悪を容赦なく暴く、子ども文化へのあらたな検証。
目次
序 「発展途上」の子ども時代
1 象とアヒルの物語
2 ローン・レインジャー、今回の冒険
3 おとなの読者を子どもにすること
4 子どもたちが歴史のなかに行進して―
結び ヒーローたちが純真な心に贈るもの