内容説明
美しいレンガ色の瓦屋根をドゥオーモ(聖堂)が見下ろす、中世の面影が残る芸術の街フィレンツェ―。ここに住むことになったイタリア料理研究家が、街の市場をめぐり、各地のさまざまな家庭の台所を訪ね、食べ物と人々の暮らしを生き生とき描きだす。パスタ、チーズ、ワイン、そして肉や野菜など、新鮮な素材をもとにしたイタリア料理のおいしさが口に広がる、楽しい食紀行。
目次
1 フィレンツェの台所から(ドゥオーモの見える部屋;つばめ;サッカーに勝つと眠れない;マリーザの家族;たのもしき消防隊;夏の夜には;兎とミートソース;やさしい人たち;豆とこんぶ;フェッロ家のクリスマス;外科医は肉が好き?;米のフリッタ)
2 イタリア食紀行(ペスカーラの料理教室をのぞく;バリからアルベロベッロへ;トスカーナの田舎料理;おいしいカルチョッフィ;トリュフが珍重されるわけ;トスカの接吻―音楽家の老人ホーム;お菓子のいろいろ;チーズの王様ができるまで;グラッパというお酒;グラムシと「豚のアントニオ」)