内容説明
18世紀から19世紀にかけ、フランスじゅうを席巻した大衆演劇、メロドラマ。「犯罪大通り」とよばれるパリ繁華街にある劇場で、人びとは正義の勝利に拍手をおくり、冒険活劇に胸おどらせ、親子の別れに涙した。言葉、音楽、バレエ、装置、照明などあらゆる表現手段を自在にあやつるその舞台は、つねに観客の関心を惹きつづけた。代表作のプロット、シチュエーションを詳細に分析し、そのゆたかな歴史をたどりながら、メロドラマが巻き起こした熱狂の正体をさぐる貴重な研究。
目次
第1章 メロドラマの誕生
第2章 正義と道徳の伝道
第3章 よみがえる無法もの
第4章 新しい夢売りたち
第5章 メロドラマのつくり方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
0
構成が美しい。2022/12/06
ふたば
0
軽薄なジャンルだと軽んじられる「メロドラマ」が、短い間ながらフランスの文化の中で輝きを放ち、センセーションを巻き起こし、様々な方面に影響を与えた様を、多くの作者や作品名、役者をあげながら説明している。「メロドラマの後継者たち」にアルトー、コクトー、カミュの名前が挙がっていて興味深い。めも:17世紀イタリアで「メロドラマ」は誕生/アンビギュ座、ゲテ座、ポルト=サン=マルタン座/ピクセレクール『ケリナ、または謎の子』/ピエール・ドクルセル『ジゴレット』/セネイス(演出家)は1828には誕生2013/08/18
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