感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
3
内容はともかくとして、この邦題は頂けない。読む前はもっと私小説的な要素が強いのだと思っていたのだけれど、その予想は良くも悪くも外れた。作者と等身大のロック・スターが主人公の作品はごく限られている。それよりは、作者独自の内面性から紡ぎ出された物語という要素が強いように思う。それは解説にもあるとおり、母性への憧憬であったり、強い男に憧れながらも、決してそうはなれないあがきであったり…それらの物語には不思議な味わいがある。作者の文筆家としての可能性を期待させられるが、これに続く作品がでなかったのは非常に残念。2013/12/11
ULTRA LUCKY SEVEN
2
道端で拾った。ザ・フーの!?と思い狂気乱舞。そして困惑。真の天才を感じるよこの人は。2012/03/02
悸村成一
1
断片的、小品ふうな、13編。原題は "Horse's Neck" (馬の首)。中古品が廉価だったので買って読んでみた。332015/02/17
ととろ
0
最近、只々曲が好きだったザ・フーについて、映像や解説など片っ端から観たり読んだりしているところで、この本の存在を知った。見た夢をそのまま描いているような訳が分からない内容の上、訳もこなれていなくて余計に訳が分からなかった。ドラッグや酒漬けの時期があったようだから、そんな時に見た幻だったりするのかな。題名も、訳者本人が同名の映画やアルバムとは関係ないと断るくらいなら、原題をそのまま使えば良かったのに。次はピートの自伝を読んでみます。新しいザ・フーのアルバムはとても良かったです。2021/07/02
ウクレレまさあき
0
映画『さらば青春の光』(QUADROPHENIA)を何十年ぶりで観た。最近The Whoにハマってて、本も読むことに。ミュージシャンの自伝は多く読んでるけど、小説は初めて。これは映画と同じ頃に書かれたもの。但し原作ではない。原題はHorse’s Neck。この方が良かったのに。 13の短編、どれも最初は読みづらく、それでも読み進むうちに引き付けられ、最後にハッとすることも。で、最初から読み返すを繰り返した。「フィッシュ ショップ」は、映画のように光景が見えた。「プレート」は匂ってくるよう。期待以上でした。2019/11/18
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- 和書
- 旅路 〈上〉 文春文庫