内容説明
14人の語り手と老哲学者が歴史と生き方と考え方について語り明かす。
目次
「揺すぶり読み」の力(大江健三郎)
再会(金芝河)
老いの奥行き(富岡多恵子)
老人力と赤ん坊力(赤瀬川原平)
カードシステム事始(多田道太郎)
繰り返し読むということ(片岡義男)
ひとりで歩ける人(奈良美智)
笑う骸骨(横尾忠則)
たよりになるのは、エゴイスト(福島瑞穂)
私の中のアメリカ(西島建男)
歴史の遠近法(加藤典洋・赤坂憲雄)
二〇〇一年九月十一日(室謙二)
いま、私たちの立っている場所(橋本治)
著者等紹介
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年東京生まれ。哲学者。十五歳で渡米、ハーヴァード大学でプラグマティズムを学ぶ。アナキスト容疑で逮捕されたが、留置場で論文を書きあげ卒業。交換船で帰国、海軍バタビア在勤武官府に軍属として勤務。戦後、渡辺慧、都留重人、丸山真男、武谷三男、武田清子、鶴見和子と『思想の科学』を創刊。アメリカ哲学の紹介や大衆文化研究などのサークル活動を行う。京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭をとる。60年安保改定に反対、市民グループ「声なき声の会」をつくる。65年、ベ平連に参加。アメリカの脱走兵を支援する運動に加わる。70年、警官隊導入に反対して同志社大学教授を辞任。著書に『戦時期日本の精神史』(大仏次郎賞)など。95年度朝日賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
29
やはり鶴見俊輔はひと味違う。彼の言葉からは(むろんこれは私自身の「好み」をかなり交えた上で書くのだけれど)確かな温もりを感じる。知識人であることは間違いないが、その言葉は単なるディレッタントな「お勉強の成果」に堕すことなく、個人の歴史/人生に裏打ちされた「経験知」にこそ裏打ちされている。それゆえに彼の言葉は(よくも悪くも)わかりやすい。ここで語られる言葉たちのひとつひとつに共感を抱いたが、もっとも大きかったのは語彙が豊富でなくても伝わる言葉を語ることはできるという意見であり、いかにも鶴見俊輔らしいと唸った2023/03/16
踊る猫
26
鶴見俊輔の語ることは、少なくともぼくの印象では「チャート化」して呑み込むことが難しい。「反戦平和」というスローガンを唱えていたとしても、この「元祖不良」を生きてきた知識人が語るとその「裏」「深層」を探ってしまいたくなる。そうして読者のぼくたちをもその言葉や思索に引き込み、あくまで自らの頭や肚で感受して考え抜くことを示唆する。そこにこの稀有な知識人の凄味があるのかもしれない。この対談集を読み返し、幅広く文化や政治や歴史を論じられるポテンシャルに唸る。同時にそうして思索を開陳しつつ相手を封じ込めない柔らかさも2024/04/20
魚京童!
3
大江健三郎見たことあるけど舐めてた…。読まねば。2014/01/26




