感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サイバーパンツ
10
戦後日本現代美術の流れを整理した本。負性の中に置かれていた日本の美術を固有の文脈の中にあるのだという位相に転化させた「具体-アンフォルメル-反芸術」、「思考-制作-作品-環境」の全体を包括しうる「美術」の表現を試みたハイレッドセンター、「在る」状態を極限化することで「つくる」ことを乗り越えようとした「日本概念派・もの派」、制作概念そのものの「喪失」を認識させた「美共闘」。「喪失」を踏まえた上でありうべき美術へ向かう「類としての美術」を目指し続ける、プラクシスとしての美術への営為の持続こそ我々のすべきこと。2018/05/14
ooo
3
戦後から1985年までの美術の動向を追った本。日本現代美術の数少ない通史(正史)とされている文献です。「具体」ーアンフォルメルー「反芸術」にはじまり、ハイレットセンター、日本概念派、もの派、美共闘、そして80年代の美術へと続きます。一連の動向を掴むことのできる、良書かと思います。2014/08/11
こん
0
面白かった。最高。2013/08/31