内容説明
繊細な幻影と優しいメルヘン。NHK朝の連続テレビ小説『あぐり』の次女吉行理恵の珠玉の詩の世界。
目次
青い部屋
幻影
夢のなかで
詩篇
立原道造について
萩原朔太郎にあずけた猫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にがつ
3
吉行理恵さんの詩についてどっかで読んで興味が出たため。先日尾崎翠作品に触れたためかなんでもかんでも尾崎翠っぽい気がしてくる…と思っていたけど、どうやら影響を受けていたみたいですね。黒いゴムマリの歌、靴に釘がささっても、改札口で、海の夜明けから真昼まで、鉄格子のある、などが印象に残った。海の夜明け~の「突然にふりはなしたりしないで手をつないでいてくれます」とかすごく惹かれる一文だったな。あと今、自分に馴染むのは改札口で、だなあと。詩を自分なりに読み砕けなくてもなんとなーく読んで眺めていたい詩だった。2015/08/19