内容説明
夜明けのタイムズ・スクエア・摩天楼の影。馬のように後ろ足で立つ月。天使たちの吐息。シーツに滴る血。太陽は真二に裂ける―おひただしい注射針を自らの肉体に打ちこみながら、ジム・キャロルはドラッグのもたらす幻覚を明晰なイメージに鍛えあげつづけた。ボルヘスやカフカにも比肩される散文詩「夢うつつの本」をはじめ、「ニューヨーク・シティ・ヴァリエーション」「カリフォルニア・ヴァリエーション」「詩篇1973-1985」を収録。
目次
夢うつつの本
ニューヨーク・シティ・ヴァリエーション
カリフォルニア・ヴァリエーション
詩篇 1973‐1985