古川ロッパ昭和日記 晩年篇―昭和28年‐昭和35年 (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 928,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784794930194
  • NDC分類 775.2
  • Cコード C0374

内容説明

税金と結核に苦しむロッパの晩年は無惨だった。とはいえ、日記は年々味わい深ものとなっていく。小川軒の洋食を語り、天国の天丼を絶賛する美味の描写は読んでいるこちら側に手にとるように伝わってくる。エノケン、谷崎潤一郎ほか、果てしなく登場する有名人たちの描写も印象深い。大学ノートにのびのびと綴ったロッパならではの筆致が冴え渡る。一刻も早く忘れてしまいたい屈辱を受けても、ロッパにはそれが日記の絶好の題材となった。日記を書くために生きていた―戦後のロッパがここにある。年譜・出演作品リスト、全四巻の人名総索引を巻末に付す。

著者等紹介

古川ロッパ[フルカワロッパ]
本名・古川郁郎。明治36年8月13日、東京麹町に、元貴族院議員、加藤照麿男爵の六男として誕生。古川家の養子となる。早稲田第一高等学院在学中から、「古川緑波」の筆名で映画雑誌に評論を投稿。大正13年早稲田大学英文科入学。同年、菊池寛に招かれて、文藝春秋の「映画時代」の編集にあたる。大正15年、徳川夢声が活動弁士を糾合して催した「ナヤマシ会」にアマチュアとして出演、声帯模写で絶讃を浴びる。昭和6年、東京日日新聞の嘱託となり、レビュー、映画評を執筆。昭和8年、徳川夢声らと浅草で劇団「笑の王国」を旗挙げ。興行は大当りをとり、エノケンと並ぶ喜劇界のトップスターに躍り出た。昭和10年、「笑の王国」を脱退、東宝に入り、有楽座、日劇を中心に活躍。「ガラマサどん」「歌ふ弥次喜多・東海道小唄道中」などに出演、一気に日本喜劇界の頂点へと飛翔した。12月から「東宝ヴァラエティ・古川ロッパ一座」の座長となる。戦後も数々の演劇、映画のほか、NHK放送劇「さくらんぼ大将」に出演。読書家、健啖家として知られ、『劇書ノート』『悲食記』等の著作を残す。昭和36年1月16日没

滝大作[タキダイサク]
1933年東京生まれ。NHKの芸能ディレクターを経て、現在も第一線で数々のステージ、番組を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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