感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
39
生まれた時から家族と同じ宗教観の中で育ったために、自分がカソリック/プロテスタントで在る事を疑ったことがない。そして相手が悪者であることを疑いもしない。そんな二人のボーイ・ミ―ツ・ガールは、「相手が大切にしているものにペンキを塗ろう」というたわいもない喧嘩から始まった。争いを始めたら、どちらかが止めるというまでやめられない。そしてたいがい、やられたままでは終わりたくない。そんな子供どうしの争いが、やがて大人も巻き込んだ争いに拡大していく。この構図は、現在世界で起こっている紛争にも言えることだ。2016/10/17
ぱせり
4
起こっていることだけをみれば子どもらしい冒険で、街路を走り回る子どもたちの姿はほほえましいくらいなのだ。でも、両者の間にあるのは正義の名を借りた本物の憎しみだ。あまりに理不尽な代償に、事は「宗教」という名を借りた別者なのだという事を寒々と認識する。同時に子どもたちの間に起きかけている事の明るさに胸が熱くなる。2018/11/27
hinata
1
北アイルランドの民族の対立というのは、なんとなく聞いたことがあったけれど、こんなに近くに住む人と対立関係にあるってどんなだろう?と思う。負けん気の強い少女と、少年、やったらやり返すを繰り返すうちに、友情が芽生えてくるのですが、その後どうなるのでしょう?そんなにやり返さなくってもと思ってしまうけど…2015/06/23
うさうさ
1
2回目。プロテスタントの女の子とカトリックの男の子が出会う。反発しながらも惹かれあう。次にどうなるのか楽しみ!2012/09/28
cecilia
1
宗教の違いを乗り越え恋をする話。 まだ恋ではないけど、なぜか気になるといった感じがよく表されていると思う。 主人公が勝気でかわいかった。2011/04/15