内容説明
英国はウェールズの小さな田舎町ヘイ・オン・ワイ。住民1500人。古本屋40軒。数百万冊の本で埋めつくされた「愛書家の聖地」。古書マニアで、自ら第一作を書き上げたばかりのアメリカの若い作家が、サンフランシスコを離れ、妻と一歳半の息子とともにこの地に移り住んだ。ほこりまみれの書棚で珠玉の奇書を見つける至福。史上初めて古書で町を再生させた「本の国の王様」リチャード・ブースの素顔。古城を中心に築百年以上の建物しかない不思議な石造りの町並み…。本っていったい何だろう。読者の手を放れたあともなお生きつづける本とは?世界中から愉快な人々が集う古書の楽園での日々をユーモアたっぷりに綴る。
目次
旅が始まり、本が始まる
饒舌なタクシー運転手の旅行案内語に頼る
疲れる汽車の旅をはしょって、ウェールズの田舎に降り立つ
わが家と呼べるところを捜す
本を漁りに行く
テレビの前に根をはやす
謹んで哀悼の意を表します
ただいま、考え中
エルモア・ハッバードの機知と知恵が明らかになる
人生にほっといてとお願いする
本を表紙で判断する
誰も読まないカスみたいな本について
傷ついた過去を眺める
最後の希望、「六ペンスの家」
主を見る
いいタイトルを思いつかない
著者等紹介
コリンズ,ポール[コリンズ,ポール][Collins,Paul]
アメリカの作家。古書・奇書をこよなく愛す。19世紀のアメリカ文学を研究。ニューヨーク市民大学などで講師をつとめ、マックスィーニー書店で「コリンズ・ライブラリー」を編集。『ニューサイエンティスト』『ヴィレッジボイス』など諸紙誌で精力的に執筆活動をしている
中尾真理[ナカオマリ]
1949年東京生まれ。奈良女子大学文学部大学院修士課程修了。現在、奈良大学助教授。専攻はイギリス小説、とくにジェイン・オースティン、ジェイムズ・ジョイス
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感想・レビュー
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はるとん
ロピケ