目次
1 一九四五年一月一日‐八月十五日
2 一九七〇年一月一日‐十二月三十一日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
2
高校生の頃、街の本屋さんに植草甚一コレクションをはじめ、晶文社の本が並んでいるコーナーがあって、いつも背表紙を眺めたり、パラパラ中を見たりしていた。大学生になったら東京に出たいなあ、そして東京の街を歩きたいなあ、映画を観たり古本屋に行ったりしたいなあと東京の生活に憧れていた。その頃は高くて手が届かなかったけれど、晶文社45周年記念復刊の時に買っておいた。定年退職して少しずつ読んでいる。それにしても解説で鶴見俊輔さんも書いているように、戦時中も自由でいた植草さんの凄さを感じた。自由な心持ち続けたい。2025/06/10
hiratax
1
(20080427)戦時中の日記などもある。彼が売れたのは60歳を過ぎてからという脅威。植草は戦前生まれで、戦時中は学生だ。2008/04/27
Saku
1
植草甚一の終戦直前と、高度経済成長期の日記。前者はやっぱり重苦しい雰囲気で書かれていたけれど、好きな本を読んで暮らしている様は、植草甚一らしい。戦争中は洋書とかOKだったのか?終戦直前の3日間で苦痛としか書いてないのが印象的。何があったのか気になる。2012/10/08
Bibibi
0
この人こそ真の趣味人でしょう。2007/09/08
あゆころ
0
1945年と70年の日記。45年にも洋書も洋画もあったのか。空襲の記録もされているが、ほぼ毎晩数時間おきに平均3回は空襲があり、その度に避難していたら日常生活が立ち行かないのでは、と思う。その中で自分の生活のリズムを一定に保っていた精神状態に驚く。2018/08/20